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2010年の南アフリカW杯で、メキシコを率いてGLを突破したハビエル・アギーレ。彼の手腕に期待するのもさることながら、日本サッカーの進化のために協会ができることはまだまだあるはずだ。
photograph by Takuya Sugiyama/JMPA
ブラジルW杯通信

日本代表の監督選びが難しい理由。
そして監督よりも大切な“体制作り”。

二宮寿朗 = 文

text by Toshio Ninomiya

photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

 次期日本代表監督がハビエル・アギーレに決まったかのような報道が連日続いている。

 4年前の南アフリカW杯後にホセ・ペケルマン(現コロンビア代表監督)、エルネスト・バルベルデ(現アスレティック・ビルバオ監督)ら様々な候補者の名前がメディアに飛び交った時、アギーレもその中で名前が挙がっていた。だが今回は見事なまでに(?)、報道がアギーレで一本化されている。

 年俸150万ユーロ、180万ユーロなどとオファーが具体的に示されているほか、馴染みのフィジカルコーチが入閣するだの、アギーレの妻も日本行きを楽しみにしているだの、日本サッカー協会がアギーレのアの字も出していないのに、国内外の報道が先行している。リオ五輪代表の「総監督」を要請している、というものまであった。

 他の候補者の名前が出てこないのはつまり、協会がアギーレに絞って交渉を進めているからだと容易に推察できる。ザックジャパンがグループリーグで敗退した直後から彼の名前が出ていることを考えても、メディア側も早い段階で情報をつかんでいたことが分かる。協会はW杯前、それも4、5月ぐらいから接触を試みていると考えるのが自然だろう。

「フライング」なのか、やむをえないのか。

 もちろん、W杯での戦いを検証したうえで次期監督を決めるのが筋だということは、誰だって分かってはいる。この「フライング選考」に対して、反発の声もある。筆者自身も、アギーレという人選がどうかは別として、このやり方に積極的な賛成ではない。

 しかし、世界で名の通ったそれなりの監督を連れてこようとするならば、早めに動かなければならないというジレンマも確かにある。選考の実質的責任者である原博実専務理事が、前回の教訓を踏まえて早めに動いた事情も理解できる。スペインやメキシコのスタイルに日本流構築のヒントを見る原専務理事が、4年前の候補者でもあったアギーレにそこまでこだわり、協会もその方向性で一致しているのであればまずはその手腕に注目したい、といったところだろうか。

【次ページ】 ザッケローニは、“本命中の本命”ではなかった。

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