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夫の約7割が経験する「妻の家事ハラ」の実態

@DIME 7月15日(火)10時20分配信

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夫の約7割が経験する「妻の家事ハラ」の実態

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夫の約7割が経験する「妻の家事ハラ」の実態
旭化成ホームズの共働き家族研究所では今回「妻の家事ハラ」に関する実態調査を行なった。

 共働き世帯は既に1000万世帯を超え、若い世帯を中心にさらに拡大している。それに伴い、夫の家事参加率も高まりを見せているが、その一方で、家事に不慣れな夫が行う家事に対し、妻が不用意にダメ出しをしてしまうといった行為が、夫の家事協力を妨げてしまっているという逆転現象も発生しているようだ。旭化成ホームズ株式会社は、共働き家族のよりよい暮らしの有り方を長期的・継続的に調査・研究している旭化成ホームズ「共働き家族研究所」の設立25周年を機に、30代〜40代の共働き・子育て夫婦を対象に「妻の家事ハラ」に対する実態調査を実施した。調査の結果、共働き夫婦における夫の家事参加率は9割超となり、妻が査定する「夫の家事」の時給は804円、夫の自己査定は1008円であることがわかった。

■「夫の家事」参加率と「妻の家事ハラ」経験率、子育て中の共働き夫婦における夫の家事参加率は9割超

 共働き夫婦が増加していく中、夫の家事参加率はどの程度まで高まっているのか。全国30代〜40代、末子が 6歳以下(未就学)、妻が1日8時間以上(フルタイム)仕事をしている共働き夫婦に、夫が自宅で家事を手伝ったことがあるかどうかを聞いたところ、「ある」の回答が全体の93.4%と、9割を超えた。その内訳は「よく手伝う」が47.2%、「たまに手伝う」が46.2%となり、約半数の夫は日常的に家事参加をしていることがわかった。

■「妻の家事ハラ」を受けた経験を持つ夫は約7割

 夫が家事参加をしている共働き夫婦のうち、どの程度が「妻の家事ハラ」を経験しているのか。夫に聞いたところ、妻から「家事ハラ」を受けたことが「ある」と回答した夫は65.9%と約7割。回答の内訳を見てみると、「必ずある(8.0%)」と「よくある(15.8%)」を合計した、高頻度経験者が全体の23.8%、「たまにある」が29.7%、「1度くらいはある」は12.4%となった。この結果から共働き夫婦の中で、「妻の家事ハラ」が存在していることが確認された。

■「妻の家事ハラ」を経験している夫婦でも8割以上は「仲が良い」と回答

「妻の家事ハラ」を経験したことがある夫婦に「夫婦仲」を夫と妻それぞれに聞いてみたところ、夫は「とても仲が良い」が全体の17.6%、「どちらかと言えば仲が良い」が64.6%と全体の82.2%が「仲が良い」と回答。妻も「とても仲が良い」が26.8%、「どちらかと言えば仲が良い」が58.0%と、全体の84.8%が「仲が良い」と回答した。この傾向は年代別(30代、40代)で比較してもほぼ同様の傾向で、「妻の家事ハラ」が必ずしも、夫婦の仲に決定的な影響を及ぼしている訳ではないことが確認された。

■「妻の家事ハラ」発生率が高い家事は「食器洗い」と「洗濯物を干す」

「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事とは、いったいどのようなものなのか。夫には「妻の家事ハラ」を受けたことが ある家事の内容を、妻には夫に「家事ハラ」をしてしまったことがある家事の内容をそれぞれ聞いたところ、夫・妻 共に1位は「食器洗い(夫=50.8%、妻=39.0%)」、2位は「洗濯物を干す(夫=35.4%、妻=38.3%)」と同様の順位となった。「妻の家事ハラ」が発生している家事ジャンルは、夫・妻共に共通の家事に多いことがわかった。

■夫が受けた「妻の家事ハラ」の内容1位は「やり方が違う!」と指摘を受けた、妻がしてしまった「家事ハラ」の内容1位は「やり方が雑!」と指摘

「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事の内容が確認されましたが、「妻の家事ハラ」の具体的な内容とはどのようなものなのか。夫には受けたことがある「妻の家事ハラ」の内容を、妻には夫にしてしまったことがある「家事ハラ」の内容をそれぞれ聞いてみたところ、夫の1位は「やり方が(妻のルールや手順)と違う!と指摘を受けた(42.6%)」、2位は「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘を受けた(39.8%)」、3位は「やり方が下手!と指摘を受けた(26.3%)」という結果となった。

 一方、妻の回答1位は、「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘をしてしまった(40.1%)」、2位は「やり方が(妻のルールや手順)と違う!と指摘をしてしまった(36.2%)」と、1位と2位の順位が入れ替わったものの、夫と同様の回答、3位には「不経済(使いすぎ、余計である等)と指摘をしてしまった(30.7%)」がランクインした。この結果から、妻が日常的にこなしている家事のやり方やクオリティ、ノウハウを、夫が守ってなかったり、無視してしまっていることに起因して、「妻の家事ハラ」が発生している様子がうかがえる。

■妻が査定する「夫の家事」の時給=804円、夫の自己査定=1008円

「夫の家事」に対して、夫・妻それぞれどのように評価をしているのか。「夫の家事」を時給で換算し、評価をして もらったところ夫の査定平均は1008円だったのに対し、妻の平均査定は夫よりも200円以上安い804円という結果となった。夫の自己評価よりも妻の評価は低いことが確認された。

■「妻の家事ハラ」を受けた時の、夫のやる気が無くなる率は約9割

「妻の家事ハラ」を受けた時の夫の心情は、どのようなものなのか。夫には「妻の家事ハラ」を受けた時の心情を妻には夫に「家事ハラ」をした時の夫の心情を想定し、やる気が上がったか、無くなったかを4段階評価で回答してもらったところ、夫は「少しやる気が無くなった」が50.6%、「まったくやる気が無くなった」が39.0%と、全体の約9割に該当する89.6%が、「妻の家事ハラ」によってやる気を無くしていることが確認された。妻の回答も同様の傾向となったが「少しやる気が無くなった」が63.6%、「まったくやる気が無くなった」が22.0%と、「まったくやる気が無くなった」の回答では、夫の方が17ポイントも高く、「家事ハラ」をした妻よりも、された夫の心情的なダメージが深いことがわかる。

■夫の家事参加意欲向上のために、妻が心掛けていること1位は「ありがとう」と言う

 妻が夫の家事参加意欲向上のために心掛けていることを聞いたところ、ダントツの1位は「ありがとうと言う」で実に7割以上(70.2%)の回答を集めた。2位以降は「やってくれたことを純粋に褒める(34.2%)」、3位「疲れているのに ゴメンね、と夫を気遣いながら頼む(24.6%)」、4位「二人とも同時に家事をするように役割分担する(23.5%)」、5位 「さすが!やすごい!など感嘆の表現で褒める(22.9%)」と続いた。言葉で感謝の意思を伝えたり、相手を気遣ったうえでお願いをすることが、夫の家事参加意欲に好影響を与えることを、妻がしっかり理解していることがわかった。
 
 今回の調査により、子育て・共働き夫婦の中に「妻の家事ハラ」が多く存在していることが解った。また「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事ジャンルや、「妻の家事ハラ」の具体的な内容などが確認された。今後も増加が見込まれる子育て・共働き夫婦が円満に生活していくためには「妻の家事ハラ」を解消するお互いの気遣いが一つの鍵となりそうだ。

■アンケート調査実施概要
■調査方法 :インターネット調査
■実査期間 :2014年6月20日〜23日
■調査対象/回答者数
◎「夫の家事」参加率と「妻の家事ハラ」経験率
全国30代〜40代、子育て中(末子6歳以下)、共働き夫婦(妻がフルタイム勤務)/1,371名
◎「妻の家事ハラ」に関する実態
対象者1:調査1の回答者で、「妻の家事ハラ」を経験したことがある夫/472名
対象者2:調査1の回答者で、夫に「家事ハラ」をしてしまったことがある妻/459名

@DIME編集部

最終更新:7月15日(火)10時20分

@DIME

 

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