北朝鮮墓参:「今後は国主体で」北遺族連絡会
毎日新聞 2014年07月15日 20時24分
終戦前後に現在の北朝鮮地域で死亡した日本人の遺骨を慰霊するため、独自に墓参訪朝を行ってきた民間団体「北遺族連絡会」(正木貞雄会長)は15日、今後は会主体では墓参訪朝を行わないと発表した。太西るみ子事務局長は「墓参について日朝局長級協議で『必要な措置を講じる』と合意したことで、民間ボランティアで行う段階は終わった。今後は国から要請があれば協力する」と話した。
連絡会は遺族らが2012年10月設立。同年8月に正木会長らが初めて墓参訪朝して以降、計約60人の遺族らが慰霊を行った。連絡会によると、北朝鮮側は今月31日から10回目の墓参団を受け入れるとしているが「実施されるかは日本政府の判断による」(太西事務局長)としている。