NHK会長:「賞与自主返上」説明要求に不快感
毎日新聞 2014年07月15日 20時00分(最終更新 07月15日 20時12分)
NHKの籾井勝人会長は15日の定例記者会見で、上期の賞与にあたる期末報酬の全額140万円を自主返上する理由について「個人の思いと判断で決めた」と語るにとどめ、説明を求める記者団に「『籾井、よくやった』と書いてくれれば十分じゃないですか」と不快感を示した。
籾井会長は1月の就任会見で、特定秘密保護法について「(法案が)通ったので、もう言ってもしょうがない」などと発言し、物議をかもした。「賞与辞退は発言への謝罪か」と問われ「想像にお任せします」とだけ述べた。
広報担当者によると籾井会長は前年度の業績評価が行われる6月10日の経営委員会前に賞与の全額返上を申し出たが、自動的に仮払いされたため、現在返却手続き中という。
またNHKの男性プロデューサーが2012年末、安倍晋三首相の資金管理団体「晋和会」に20万円を個人で寄付したと週刊誌「サンデー毎日」が報じたことについて籾井会長は「役員にもなれば自覚しないといけないと思うが、一職員なので問題ない」との見方を示した。【望月麻紀、北林靖彦】