【朝日新聞研究】日本の過去を反省するなら中国にも忠告せよ ウイグル、チベット報道の疑問 (2/2ページ)

2014.07.12


中国武装警察と激突するウイグルの女性たち=ウルムチ市(共同)【拡大】

 日本の歴史問題の発端となった、1982年の第1次教科書事件は、教科書検定において「侵略」という表現が「進出」に書きかえさせられたという、後には全くの虚偽と判明する報道から始まった。その時、熱心に政府を批判したのは朝日新聞であるから、「侵略」表現には最も敏感なはずである。

 テロとその弾圧の関係を、暴力の連鎖というが、侵略という原因があるから、ナチス・ドイツへのレジスタンス(抵抗運動)のように、結果としてテロが出現するのである。しかも、政治的自由を全く奪い、民族文化すら禁止するのは、ウイグル人の存在そのものを否定することである。だからこそ彼らは、命を懸けて抵抗するのである。

 したがって、その根本的解決は、侵略者が侵略を止めることである。朝日新聞が日本の過去を本当に反省しているのなら、現実に侵略行為を実行している中国に対して、「1日も早く侵略を止めろ」と忠告しなければならない。

 私は、朝日新聞を読んでいて、ウイグルやチベットの問題について、中国に厳しい報道をしているとは感じられない。これは、同社の唱える反戦平和主義が、いかに欺瞞であるかの明白な証拠だと思っている。 =おわり

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、明治学院大学非常勤講師や、月刊誌でコラムを執筆する。著書に「虐日偽善に狂う朝日新聞」(日新報道)など。

 

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