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Jリーグコラム
「中心選手として試合に出たいという思いが強くなった」とW杯終了後に語っていた柿谷。スイス・バーゼル移籍に関しては「サッカーだけでなく、全てにおいて成功するという思いを持っている」。
photograph by Takuya Sugiyama
Jリーグ特報

W杯の前と後、Jリーグはどう変わる?
選手移籍と注目の新戦力を検証する。

茂野聡士 = 文

text by Satoshi Shigeno

photograph by Takuya Sugiyama

 W杯の余韻に浸る間もなく、Jリーグの日常が戻ってくる。15日にはアジア・チャンピオンズリーグの影響で試合が順延されたC大阪vs.川崎、広島vs.横浜FMの2試合が行なわれ、J1リーグ戦は真夏の中盤戦へと突入する。

 W杯期間、J1各クラブは高温多湿の厳しい状況下での試合に備えトレーニングに励んでいた。この期間中に、主力選手の海外挑戦、タイトルや残留に向けての補強など様々な動きがあった。

 以下、7月14日までの時点で中断期間に成立したJ1クラブの主な選手の移籍動向をまとめた。なおカッコ内の順位は5月18日終了時点のリーグ戦のもので、「※」マークは期限付き移籍。所属元でのレンタル期間終了を受けての完全移籍は割愛した。

 まず、攻撃の中心選手が海外クラブに移籍した3クラブである。

●浦和レッズ(1位)
In:岩舘直(GK/水戸※)
Out:原口元気(FW/ヘルタ・ベルリン)、山岸範宏(GK/山形※)

●柏レイソル(5位)
Out:レアンドロ・ドミンゲス(MF/名古屋)、田中順也(FW/スポルティング・リスボン)

●セレッソ大阪(13位)
Out:柿谷曜一朗(FW/バーゼル)、ゴイコ・カチャル(DF/契約解除)

 日本代表の今後を担うアタッカーの原口、田中、柿谷がそれぞれ慣れ親しんだクラブを離れた。ただ送り出したクラブ事情は異なる。

 浦和は着実な戦い方でリーグ首位で中断期間を迎えた。一方でC大阪はACLの過密日程もあって2ケタ順位からなかなか抜け出せなかった。それを受けて6月9日付でランコ・ポポヴィッチ監督との契約を解除し、ドイツ出身のマルコ・ペッツァイオリ監督を招聘して立て直しを図る。

 5位につける柏のレアンドロ・ドミンゲスは、当初からネルシーニョ監督の構想外だったが、田中もチームを去った影響は大きく、工藤壮人の負担は増しそうだ。

 この移籍によって出場機会の増加、そしてチームの中核を担う期待がかかるのは、南野拓実(C大阪)、関根貴大(浦和)、秋野央樹(柏)のティーンエイジャー3人だ。

【次ページ】 十代のスター候補選手は、レギュラー獲りなるか。

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