2014年7月15日19時46分
公的研究費などの不正使用について内部調査していた北海道大学は15日、2004~11年度の不適切経理が総額5億3500万円に上ったとする最終報告を発表した。大学が関与を認定した教員は59人に上り、うち52人を停職2カ月や戒告などの懲戒処分に、4人を訓告とした。不適切経理に関わった13業者も取引停止や厳重注意処分とした。
不適切経理の内訳は、架空の物品発注をして業者の口座に代金をプールする「預け金」が4億8600万円、実際に購入する品名とは違ううその伝票を業者に作らせた「品名替え」が4900万円。
教員の所属は医学や農学、工学など理系の学部や研究機関で、1人あたりの不適切経理額は5705万~14万円。このうち遺伝子病制御研究所に所属していた60代の元教授1人に私的流用があったとして、北大は昨年6月、元教授と取引業者1社を詐欺容疑で北海道警に告訴した。
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