使い残した研究費を翌年度以降に回す「預け金」などの不正経理が発覚した北海道大は15日、新たに不正が判明した現職教員13人の処分や、転職・退職した教員OBによる不正も特定した一連の問題の最終報告を公表した。
不正経理の総額は公表済みの約4億8400万円から約5千万円増えて約5億3500万円に達した。処分された教員は計56人になった。
北大は札幌国税局の2011年の税務調査で不正経理を指摘され、実態調査を開始。04年度以降、物品購入を装い、実際には購入額に相当する研究費や寄付金を業者に預けていたなどとして、教授や准教授ら計43人を昨年11月に処分していた。〔共同〕
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