トップページBusinessニュース二酸化炭素注入で原油大幅増産へ
ニュース詳細

二酸化炭素注入で原油大幅増産へ
7月15日 22時13分

火力発電所から出る二酸化炭素を地下の油田に注入して、原油の生産量を大幅に増やす世界最大規模の事業を、日本の石油開発大手の「JX日鉱日石開発」と大手機械メーカーの「三菱重工業」がアメリカで始めることになりました。

発表によりますと、JX日鉱日石開発と三菱重工は、アメリカ・テキサス州の石炭火力発電所から出る二酸化炭素を回収し、およそ130キロ離れた油田までパイプラインで運びます。
この油田はJXが権益を持ち、生産量が落ち込んでいましたが、地下に圧力を高める形で二酸化炭素を注入することで、1日当たりの原油の生産量は今の24倍に増えるとしています。
また、回収する二酸化炭素の量は森林に換算すると、東京都とほぼ同じ広さの20万ヘクタール分に相当し、世界最大規模になるということです。
投資額はおよそ1000億円で、2年後に操業を始める計画です。
記者会見でJX日鉱日石開発の三宅俊作社長は、「日本の先端技術でエネルギー資源の回収と地球環境への貢献の両立が可能になる」と述べました。

[関連ニュース]
k10013040151000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ