できごと白票水増し3人起訴 封印を開けつじつま合わせ 「ベテランばかり…何を信じれば」選管事務局長2014.7.15 20:45

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できごと

白票水増し3人起訴 封印を開けつじつま合わせ 「ベテランばかり…何を信じれば」選管事務局長

2014.7.15 20:45

 昨年7月に行われた参院選の開票作業で白票約300票を水増ししたとして、高松地検は15日、公職選挙法違反(投票増減)の罪で、当時の高松市選管事務局長ら3人を起訴した。つじつま合わせの隠蔽(いんぺい)のため、封印された箱から投票用紙を移動させたなどとして、封印破棄の罪で新たに市選管職員3人を在宅起訴した。地検はいずれも認否を明らかにしていない。

 公選法違反で起訴されたのは、当時の市選管事務局長で市農業委員会事務局長、山地利文(59)▽元市税務部長で団体職員、大嶋康民(60)▽市消防局次長、山下光(56)の3容疑者。

 起訴状によると、昨年7月21日に行われた参院選比例代表の開票作業で、山地、大嶋、山下の3被告は約300票足りないと誤解し、白票329票を水増しし、その後に見つかった衛藤晟一候補(現参院議員)への投票約312票を集計せず減らしたとしている。

 また、山地被告ら市選管事務局職員4人は昨年8月から今年1月にかけて3回にわたり、白票の水増しを隠蔽するため、投票用紙を保管した段ボールを開け、衛藤氏への投票を無効票が入った段ボールに移動させたなどとしている。

 高松市選管の集計をめぐっては、参院選比例代表で当選した自民党の衛藤晟一氏の得票が「0票」と集計され、この問題を受けた告発から地検が捜査に乗り出した。白票水増しの隠蔽工作に選管が組織ぐるみでかかわった格好となった。

 東原博志・市選管事務局長は、さらに職員3人が在宅起訴される事態に「ベテラン職員ばかりで、選管としてあるべき姿ではない。何を信じていいのか分からず、くやしい思いだ」と涙ぐみながら謝罪した。

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