「慰安婦」問題をテーマにした舞台「鳳仙花」(原作小説の題名:「母・従軍慰安婦 かあさんは『朝鮮ピー』と呼ばれた」)では光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)にあたり、米国巡回公演を行う。
世宗文化会館とソウル市劇団によると、「鳳仙花」は27日、米グレンデール市が主管する第3回「慰安婦の日」記念文化行事のフィナーレを飾るとのことだ。
その後、29日にロサンゼルスのグレンデール・アレックス劇場、8月2日にシカゴのノースショアセンター劇場、8月5・6日にニューヨークのクイーンズ・アートセンターを回る。
ソウル市劇団は「今回の巡回公演は米国在住の韓国系コミュニティーが先頭に立って実現した。マイケル・ホンダ議員やスティーブ・イスラエル議員のような良心的な政治家たちと心を一つにして招待した。『鳳仙花』で歪曲(わいきょく)された歴史ではなく真実を伝え、国際社会の共感の輪を広げて慰安婦問題解決のための基盤を築いていきたいと思い、今回の巡回公演を企画した」と話している。
ソウル市劇団のキム・ヘリョン団長は「日本の妄言に芸術で応じると同時に、韓国人自身も振り返って反省するための作品だ。光復節にあたり『鳳仙花』を米国で上演することになったのは意義が大きい」と語った。
この作品は昨年11月に世宗文化会館Mシアターで初演された作品で、かつて慰安婦として連行された女性のつらい人生を描く。小説家・尹静慕(ユン・ジョンモ)氏が脚本を担当、キム団長とク・テファン氏が演出を手がけた。