南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策に反対する作品を多く発表し、ノーベル文学賞を受賞した女性作家ナディン・ゴーディマさんが13日、ヨハネスブルクの自宅で死去した。90歳だった。AFP通信などが伝えた。

 ヨハネスブルク近郊のユダヤ系の家庭に生まれた。アパルトヘイトに苦しむ黒人や、反対して弾圧された白人などを描く作品を発表。たびたび、発禁処分を受けたが、差別がもたらす不毛さを書き続けた。

 代表作は「保護管理人」「バーガーの娘」など。人道主義と文学性を評価され、1991年にノーベル文学賞を受賞。賞金の一部を黒人作家の支援にあてた。故ネルソン・マンデラ元大統領と長い交流があったことでも知られる。(ヨハネスブルク=杉山正)