埼玉のひき逃げで直前に車が蛇行 飲酒影響か7月14日 18時25分
12日に埼玉県川口市の県道でミニバイクの女性が追突された車に1キロ以上引きずられて死亡したひき逃げ事件で、逮捕された川口市の職員が運転していたとみられる車が、事件の直前、蛇行しながら走行しているのが目撃されていたことが分かり、警察は飲酒の影響で正常な運転ができない状態だった可能性もあるとみて調べています。
12日の夜、川口市の県道の交差点で、ミニバイクに乗っていた近くに住む井口宣子さん(65)が、後ろから追突してきた車に、およそ1.3キロにわたって引きずられて死亡しました。
この事件で、警察は、川口市市民税課の主事、松村大貴容疑者(26)をひき逃げなどの疑いで逮捕し、14日、検察庁に送りました。
その後の調べで、事件の直前、松村容疑者が運転していたとみられる車が、蛇行しながら走行しているのを付近を通行していた人が目撃していたことが、警察への取材で分かりました。
警察によりますと、松村容疑者は「父親の経営する店で酒を飲んだあと車で帰宅した」と供述しているほか、警察に出頭した際、基準の数倍のアルコールが検出されたということです。
警察は、事件当時、飲酒の影響で正常な運転ができない状態だった可能性もあるとみて調べています。
職員逮捕で川口市が臨時会議
死亡ひき逃げ事件で職員が逮捕されたことを受け、川口市は管理職を集めた臨時の会議を開き、奥ノ木信夫市長が「職場の管理態勢の強化に真剣に取り組んでほしい」と指示しました。
臨時の会議にはおよそ300人の管理職が集まり、奥ノ木市長が「市民の信頼を失墜させたことを責任者としておわびするとともに、皆さんにも同じ気持ちでいてほしい」と述べました。
そのうえで「交通事故を起こす人は、違反に対する甘さがある。それぞれの職場で管理態勢の強化に真剣に取り組んでほしい」と指示しました。
川口市では逮捕された松村容疑者が飲酒運転をしていた疑いが出ていることから、職員どうしの懇親での飲酒を当面、自粛することを検討しているということです。
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