圧倒的存在感!ウフシュガジュマルに会おう!〜ガンガラーの谷・沖縄

記事作成日:2014/07/12 20:19:45 │ 最終更新日:2014/07/14 17:10:18

沖縄本島南部にある「ガンガラーの谷」は2008年に公開された、森と鍾乳洞を中心としたまだ新しい観光スポット。しかし、観光スポットでありながらも近年行われた発掘調査により、日本人のルーツに繋がるかもしれない発見が相次ぐ遺跡でもあるのです!そして、訪れる人を圧倒する”ウフシュガジュマル”とは!?不思議な魅力満載の「ガンガラーの谷」をご紹介します。

「ガンガラーの谷」出発点は「ケイブカフェ」

写真:bow

沖縄本島南部、南城市にある「おきなわワールド」。沖縄の文化・歴史・自然がまるごと楽しめる、沖縄のテーマパークの草分け的存在でもあります。

その「おきなわワールド」の真向いにあるのが今回ご紹介する「ガンガラーの谷」です。運営母体も「おきなわワールド」と同一。そんな「ガンガラーの谷」では自然豊かな森の中や洞窟を、専門ガイドと一緒に約1時間20分かけて歩くツアーが開催されています。

このツアーはの出発点・入口には「ケイブカフェ」という洞窟を利用したカフェがあり、こちらは無料で入場・利用が可能です。そしてこのケイブカフェ内には実は遺跡があり、新聞に載るような発見が相次いでいるのです。現在もなお調査中で、この「ガンガラーの谷」には何かとてつもないものが眠っているのかも・・・。そう思えるような雰囲気がここには漂っています。

実は元鍾乳洞!?「ガンガラーの谷」

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そんなケイブカフェから、専門ガイドの案内のもと「ガンガラーの谷」ツアーが始まります。このツアーはネイチャーツアーとして行われており、生命の神秘を辿るべく、壮大なストーリーを追うような形で展開していきます。

ツアーは、元々が鍾乳洞だった「ガンガラーの谷」を散策していきます。道中は専門ガイドがポイントごとで案内してくれるので、ただ歩くだけの退屈なツアーという感じではなく、楽しく学びながら進んでいきます。

そしてツアーは生命力に溢れる緑豊かな森の中を進み「イナグ洞」「イキガ洞」と呼ばれる洞窟を目指していきます。

「イナグ洞」「イキガ洞」は祈りの場だった!

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ツアー中盤の山場、「イナグ洞」「イキガ洞」。”イナグ”は女性、”イキガ”は男性の意味しています。実は「イナグ洞」「イキガ洞」は良縁・安産や子宝、命の成長の祈りを捧げる拝所(うがんじゅ)であったのです。ここは古くから祈りの場として大切にされてきた場所であり、沖縄本島だけでなく、遠く久米島や宮古島やなどからもはるばる拝みに来る人がいるのだとか!

ちなみに「イナグ洞」に入ることはできず、入口から洞内を眺めるだけになります。洞内には女性の臀部のような鍾乳石と、乳房のような鍾乳石があり、入口には誰が建てたか不明な「母神」という看板が立てられています。

また、「イキガ洞」には入る事ができ、真っ暗な中ランプを持ちながら最深部にある巨大な鍾乳石を目指します。「イキガ洞」のシンボルともいえるその鍾乳石は、見事な大きさの”男性のシンボル”そのもの。これに祈りを捧げれば子宝に恵まれるとのご利益があるそうです!

言葉を失う!圧倒的な存在・森の賢者『ウフシュガジュマル』

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「イナグ洞」「イキガ洞」を経て、ツアー終盤の大きな見せ場。それはこの「ガンガラーの谷」でもダントツの人気を誇る『大主(ウフシュ)ガジュマル』でしょう。この『ウフシュガジュマル』見たさにツアーに参加する人も多いほど!とにかくデカい!!言葉を失ってしまうほどの迫力なのです。

沖縄の森の妖精、キジムナーが住むと言われるその巨大なガジュマルには余計な説明は無用!その場にいる者を圧倒する絶大な存在感を放っていて、この木の前では”何か”を感じざるを得ません。ぜひ、じっくりとウフシュガジュマルと対話をしてみてください。

貴重な体験!?洞窟内でのお勉強!

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「ガンガラーの谷」ツアーの最終ポイント「武芸洞」。ここでは遺跡の見学と、なかなか味わえない洞窟内でのちょっとした座学も行われます。

1970年、このガンガラーの谷から約1kmの地点で約2万年もの昔、旧石器時代に存在した「港川人」と呼ばれる人類・ホモサピエンスが発見されています。そんな位置関係と、「武芸洞」が住む環境に適していることから、港川人の痕跡を求めてこの場で発掘調査が進められてたのだそう。

そして近年の発掘調査により、数多くの土器や化石などが発掘されています。港川人ではなかったのですが、石棺に入れられた人骨も発掘され、少なくとも7千年前からこの武芸洞は人類の生活の場として使われていたことが証明されています。

ひょっとしたら今後、この「ガンガラーの谷」から日本人の祖先が発見されて教科書に載るようなことがあるのかも!?そんな夢を追い求め、現在も研究が進められているんだそうです。

沖縄にこんなロマン溢れる場所があったのかと思える「ガンガラーの谷」。その魅力の全てはお伝えすることはできませんでしたが、生命の聖地とも言うべき「ガンガラーの谷」を訪れれば新たな沖縄の魅力を感じられるかもしれませんよ!ぜひその目でお確かめ下さい!

ガンガラーの谷・諸注意

ツアーは基本的に10:00、12:00、14:00、16:00の1日4回の出発となっています。このツアーは予約無しでは参加できませんのでご注意!予約なしで入場できるのはケイブカフェまで、ツアー以外では「ガンガラーの谷」に入場することもできません。当日もツアー人数の枠があれば予約も可能ですが、確実性はないので必ず前日までに電話で予約をしておきましょう!

また、森の中を約1km程は歩くことになるので歩きやすい靴は必須です。そして「ガンガラーの谷」のツアー中にはトイレがないので、必ずツアー前に済ませましょう。

「ガンガラーの谷」へは那覇空港からは車で約30分の距離です。その他詳細等は公式サイトにてご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/21 訪問

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