|
「ハルモニ(할머니)」といえば韓国語で「お婆さん」という意味ですが、日本で「ハルモニ」と言えば水曜デモなどに参加している慰安婦たちを連想することと思います。今回はその「従軍慰安婦」ではない現代の慰安婦ハルモニのお話です。 宗廟公園は、朝鮮王朝歴代王と王妃の位牌を祀った王室の霊廟(宗廟)入口にある公園で、韓国の観光名所の一つです。ここは3本の地下鉄が出会う鍾路3街という場所で、65歳以上の人は地下鉄が無料なので、この公園が韓国のお年寄りの憩いの場になっているそうです。 説明の中に「宗廟市民公園内の利用者数が増加するに伴い、一時は公園内の秩序が乱れることがありました」とありますが、実はこの公園は「韓国の高齢者売春」で有名なところなのです 「一時は公園内の秩序が乱れた」とありますが、単に「公園内」での客引き行為が取り締まりが厳しくなっただけで、相変わらず地下鉄駅から公園までの区間で客引きしていることには変わりありません。 ソウル恵化警察署の資料を見れば、今年の宗廟公園一帯で取り締まった売春客引き行為56件のうち、60代が28人、70代が7人だった。恵化警察署の関係者は、"40〜50代の地下鉄駅を拠点に働いて、公園側には祖母が多い"と話した。 宗廟広場管理所のキム·ジンス取り締まり班長は"2007年にも28年生まれ、23年生まれが取り締まりされたりするなど、70代以上祖母の売春は古い日"とし、 "鐘路一帯で性売買をする女性200人のうち15%程度が70代以上高齢者"と推定した。(ハンギョレ(韓国語) 2012/11/9) なんと性売春する女性200人のうち15%程度が70代以上! カバンの中に栄養ドリンク「バッカス」や焼酎などを入れてお爺さんがそれを求めて声をかけ、それを機会に売春の交渉に入るシステムのようです。(バッカスというのは日本の栄養ドリンクのコピーですね) バッカスお婆さんは、概ね3つのグループに分かれます。 地下鉄から公園入口までは40代から50代の比較的若い(?)ハルモニたちで、相場は3万won、次に50代で2万wonとなり、60代・70代は5千〜1万wonだそうです。金を持っているお爺さんは若いハルモニを買って、金がないお爺さんは年寄りのハルモニを買います。一方で、男性用にはバイアグラ(偽物も多いようですが)も公園で売っているそうです。そして交渉が成立すると近くの旅館やモーテルへ行きます。 もちろん全ての場合で性交渉まで行くということはなく、時に添い寝だけだったり、カラオケだけだったりすることもあるようです。ここに集まって売春をする高齢者たちは「擬似恋愛と商売との狭間」なのかもしれません。そして宗廟公園は「高齢者版援助交際」の場所と言った方が良いのかもしれません。 どうしてこういう人たちが多いのでしょう。 確かに老人たちの擬似恋愛とか憩いを求めて・・というのはあるかもしれません。しかしそれでは売春とかする必要はないのですが、やはり彼女たちが売春をする理由が韓国にはあるのです。 現在韓国の高齢者貧困率は45.1%で経済協力開発機構(OECD)加盟国(平均13.5%)で最も高い貧困率です。中でも女性の高齢者貧困率は47.2%(OECD平均15.2%)で、男性高齢者の貧困率41.8%(OECD平均11.1%)よりも高い数字となっています。(ハンギョレ 2012/11/09) 韓国では、実際の生活が困難でも扶養義務者がいる場合は国からの福祉が受けられないそうで、そのため55%の高齢者が子どもから毎月小遣いをもらっているようです。残り45%の人は、自分の収入があって子供から援助されなくとも生活ができる人、もしくは家族がいないか又は子どもが無職で収入が無いので援助してもらえないという人・・・「バッカスお婆さん」はその後者の人たちで、その半分は若い頃売春歴がなく平凡な人生を生きてきた人たちだそうです。(「彼女たちは若い頃から風俗営業所や性売買店で働いている場合がほとんど」という記事もありますが・・) 韓国の経済3主体(家計・企業・政府)の負債総額は約3000兆ウォン(約221兆円)で、名目国内総生産(GDP)に対する負債比率233.8%という非常に大きな数字となっています。 そして個人の負債のうち特に伸びているのが50代以上の負債です。これは第二の人生で自営業に手を出して失敗した人とか、投資目的で住宅を買ったけれど、その価格が下がって売るに売れないためローンの支払いでいっぱいになり、より金利の高いところから生活資金を借金している人が増えているというのが主な理由だそうで、朴槿恵大統領候補が公約にするほど問題化しています。 (左) 「住宅担保ローン抱える高齢者が増加、「老後難民」発生の兆し」 朝鮮日報2012/11/11 (右上)「韓国で増える高齢者の負債、「老後難民」化の恐れ」 朝鮮日報 2012/11/11 (右下)「"18兆ウォン 国民幸福基金 設置"朴槿恵、家計負債対策 発表」 ハンギョレ2012/11/11 朴候補は「最大18兆ウォン規模の‘国民幸福基金'を設置する。 政府が直接的な財源投入をせずに信用回復基金、不良債権整理基金の余剰金などを活用して債権を発行する」と話し、「施行初年度に120万金融債務不履行者の延滞債権12兆ウォンを買い取り、以後は毎年約6万人の信用回復を通じて今後5年間で30万人の経済的再起を可能にする」と約束した。 (ハンギョレ日本語版 2012/11/11) こうしてみると「景気のいい韓国」と「景気の悪い日本」というのは「景気が良くても問題の大きな韓国」と「景気が悪くともまだまだ・・という日本」ということが浮かび上がってきます。確かに生活保護の問題や年金の不安などを抱えている日本ですが「それでもまだまだ・・」なのです。私がそう思う理由を示します。 「日本旅行業協会」のHPにある「海外旅行者の性別・年齢階層別構成比率」で、2011年に海外旅行をした約1700万人のうち60代以上が約19.1%、海外旅行をした5人に一人が60代以上なのです。こうした数字を見ていると、贅沢をしなければ海外旅行へは行ける日本の高齢者が多いと考えることができるのではないでしょうか。(景気がこのまま悪い状態が続くと私を含めて将来年金をもらう世代は不安ですが・・・) 一方で韓国は大統領候補が負債の肩代わりを公約として打ち出すほど個人負債に関する状態が悪いと言えます。そして仮にこの状態が続くと、海外旅行どころか「バッカスお婆さん」がますます増えていくことになるのでしょうか・・・。 以下は「バッカスお婆さん」に関連する動画と記事です。私は韓国語はわかりませんが動画に関しては「公園、地下鉄、高齢者、性病、バイアグラ・・・などなど」、今回の記事を読んでから見るとそれということがわかります。 注:動画が削除されていたので別の動画(コーヒーおばさん) http://www.seniorsclub.co.kr/bbs/board.php?bo_table=T01003&wr_id=12 http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=thinkeasy1&logNo=80132651810 http://shindonga.donga.com/docs/magazine/shin/2010/12/01/201012010500009/201012010500009_3.html http://www.ilyoeconomy.co.kr/news/articleView.html?idxno=11250 |
| << 前記事(2012/11/08) | ブログのトップへ | 後記事(2012/11/15) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2012/11/08) | ブログのトップへ | 後記事(2012/11/15) >> |