ガラガラガラ……。扉が開いてスネリ先生が入ってきました。
ながらくお待たせしてしまいました。ようやくムスビの最終巻『遥かなるニキラアイナ』をみなさんにお届けできます。
さて、この物語に登場するいつみ、莉々、瑞穂、ムスビはみなさんの周りにもいる誰かさんに似ていませんか。
もしくは読者さん自身に。
思い立つと後先考えずに行動してしまう莉々。みんなで楽しく遊んでいてもどこかで孤独を感じている瑞穂。くいしんぼうでチョコレートと昼寝が好きでのんきなムスビ。そして毒舌なくせに臆病で、でもいざとなると大胆になるいつみ。どこにでもいそうな四人組です。
じつはわたしも書いていて気づいたのですが、わたしの内面にあるものをすこしずつとりわけていったのがこの四人のようです。
まるで分身です。
ムスビシリーズを書き始めたころはもっとほのぼのとした冒険ファンタジーにするつもりだったのですが、いつのまにか過酷なことになっていました。きっと四人が「なまぬるい冒険なんて!」と思っていたからでしょう。わたしは四人の声に耳を傾けていたに過ぎません。(笑)
さて、この物語はこれで最後ですが、これからどこかで太っちょな猫に出会ったとき、ムスビのことを思い出してもらえると作者として幸せです。もしかしたら本当にムスビかも。いえ、あなたの天猫(ラキネコ)かもしれません。
無精者の作者なので、サイトをなかなか更新できませんが、ぜひみなさんの声をきかせてもらいたいので、これからはコンスタントに更新を心がけます。
ムスビの最終巻のひとこと感想など送っていただけるとうれしいです。もちろんルナの感想も大歓迎です。
また、ルナとムスビもコラボキャラブックにむけてのアイデアなども募集中です。よろしくね。
お持ちしてます!
ムスビの完結を記念して、「ムスビ&ルナ スペシャルアンケート&クイズまつり」を開催します!
5月15日から、7月15日の青い鳥文庫の更新毎(毎月1日・15日更新土曜祝日の場合はその前日)に5回連続アンケートやクイズを実施! アンケートの募集日から1か月後の更新のときに、結果や答えを発表します。
池田先生ファンのみんな、ぜひ参加して、ムスビやルナについてあなたの熱い意見を聞かせてね!!
期間 | 第1回 5月15日~5月29日 | (発表:6月13日) |
第2回 5月30日~6月12日 | (発表:7月1日) | |
第3回 6月13日~6月30日 | (発表:7月15日) | |
第4回 7月 1日~7月14日 | (発表:8月1日) | |
第5回 7月15日~7月31日 | (発表:8月15日) |
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あけましておめでとうございます。2013年、この新しい年がみなさんにとってさらによい年となりますように祈ってます。「新ナビ・ルナ」と「ムスビ」シリーズを読めば、大吉となること間違いなしですよ(^^♪
さて、昨年末のできごとなど少し。12月17日に野間児童文芸賞の受賞式がありました。青い鳥文庫の読者さんはすでにご存じですよね。「黒魔女さんが通る!!」の石崎洋司先生が受賞されました! そこで私もお祝いに行ってきました。石崎先生は受賞のスピーチで、子どもの本の作家がいかに幸せかと熱弁され、私も感動してうるっときてしまいました。花束贈呈の可愛いジュニア編集部のお二人も貴重な体験をされたのでは。そしてなんとこのお二人は「ナビ・ルナ」も持ってきてくださったので二重にうれしかったですよ! パーティ会場でこっそりサインさせていただきました。
二次会では青い鳥文庫でおなじみのあさのあつこ先生と松原秀行先生が、お祝いのスピーチをされました。令丈ヒロ子先生の愛にあふれた祝電(お手紙)もあり会場は感動に包まれました。楠木誠一郎先生、芝田勝茂先生、石川宏千花先生もいらっしゃって、児童局の編集者さんもみなさん終始にこにことうれしそう。和やかで幸せな会でした。
さて、メッセージは今回もたくさんいただいてます!「砂漠のアトランティス」の感想が多かったですね。ありがとうございます。それではお返事にいってみたいと思います。だだだーっといきます。見落とさないでね。★オカモトさん、新ナビルナを読んでくださってありがとう。答えは「あります」ですよ。楽しみにしていてね。 ★ジラフ・ビール仲さん、長くて熱いメッセージをありがとう。高校生になっても読んでくださっていてうれしいです。ひゃっほー!「男」で「オタク」、大歓迎です。多分、ジラフさんのほかにも……いらっしゃると思いますよ。これからも堂々とカミングアウトして、ナビルナを読み続けてくださいませ! ★七福☆さん、新ナビルナ8巻「宿命の七つ星」は2月刊行ですよ。よろしくね! ★すったんさん、たくさんメッセージをありがとう&いつみとムスビの応援をありがとう! 10巻は読んでくれたかしら。また感想を送ってね。 ★りんさん、ルナ>ムスビなんですね。いいんですよ、いいんです。ムスビも「ルナさんには叶わねえですよ」と言ってました。2シリーズ読んでくださるだけで大感激です。また送ってくださいね。 ★タカハシさん、ムスビを買ってきてくれたお母さまに感謝です。そしてすでに10巻を読んでくれてありがとう。 ★ゆなつさん、さっそくムスビ10を読んでくださってありがとう。尾谷先生が描いてくださったヴァン&リンの人間姿、ほんとにイメージ通りでしたよね。私もびっくりしました。ルナの8巻もご期待を! ★かじさん、フォア文庫時代から読んでくださって、ありがとうありがとうありがとう! これかもよろしくね。 ★ラキラキさん、それは巫女団のみんなはもともとニキラアイナの住人ではなく、いつみたちと同じ人間の女の子だからなのですよ。これからもムスビをよろしくね。 ★ムスビ大好き♪♪さん、ムスビを貸してくれたお友達にも感謝です。ありがとう! ★あみみ♪さん、ムスビ10をさっそく読んでくださって、そして今までで一番面白いと言ってくださって、こんなにうれしいことはありません。ありがとう! 作者にとっては常に新刊が一番面白いものでなくちゃと書いているのです。うれしいです。ほかにもチャレンジしたいと思う物語はあるので、ぼちぼち書いていこうと思ってます。 ★REIさん、次の新ナビルナ8巻は2月に出ます。ムスビの11は6月に出せたらよいなと考えてます。よろしくね。 ★レイさん、ムスビ10を読んでくださってありがとう。グドルンが好きなのね! グドルンファン多し。ナビルナのイラストを描いてくださっている戸部先生もグドルンがお好きだとか。恐るべしグドルン。 ★砂漠のアトランティス読みました!さん、なんとおこづかいが残り少なくなっても「その値段に文句なし!」とは! 作家冥利に尽きるとはこのことです。ありがとう!(うれし涙で咽びながら) ★ナーちゃんさん、小1でナビルナに出会い中学生になっても読み続けてくださっているとは! ありがとう。そうなのです。そのルナも10巻で完結(の予定。しかし終わらない予感も。それでも11巻もしくは12巻には完結させます)しかし、そのせいで宿題ができないとあってはいけません。ナーちゃんさんにはもっけ先生とソラウ先生を派遣したいところです。 ★メロン(・ω・)さん、ナビルナを新旧読んでくださってありがとう! 新もコミカライズしていただきたいですね。私も祈ってます! なむなむ。 ★リナ(^o^)さん、リナさんもナビルナを新旧読んでくださってありがとう。一番がタイで二番がカザンなのね♥タイは人気者ですが、意外や意外、カザンも人気があるのでおどろいてます。作者にとってはふたりとも不憫なコなので幸せになってほしいと思っているのですが…。 ★ジュエルさん、ナビルナを読んでくださってありがとう。そうなのです。摩訶不思議なネコがいますよという話も書いてます。最近、ほかのキャラのほうが濃くて、ムスビのどこが摩訶不思議なのかわからなくなっている状態ですが、どうぞこちらもよろしくね。 ★カルタさん、新ナビルナを読んでくださってありがとう。がしゃどくろですか。水木しげる先生の100万人目の弟子を自負する私が知らないとでも?(……と言いつつ、妖怪事典はどこだと探す)カルタさんも妖怪好きなのですね。妖怪好きに悪者はいないと思っております。 ★キシさん、わあ! 滅多に見ることのない幻の本といわれる『炎たる沼』を読んでくださったなんて! ありがとうありがとうありがとう。これからもよろしくね。(鶴舞う形の群馬県。キシさんの住所を見て上毛かるたを思い出しました) ★はぎサルさん、ムスビを応援してくださってありがとう。ていうか、はぎサルさん、そのペンネームの由来が気になります。本名のどこにもその四文字はないし…。 ★にじねこさん、ルナもムスビも読んでくださってありがとう。ムスビ、グドルン、玉ちゃん、ルナ、サネルのそれぞれ好きなところを書いてくださっていて、そのなかでもルナのパン好きがイイというのが笑ってしまいました。私もパンが大好きなのです。ご飯のあとにもパンをぱくぱく。これからもパンのお供にルナをよろしくね。 ★愛林檎さん、新ナビルナを読んでくださってありがとう。たくさん謎がありますよね。次の8巻から一気に謎の解明に向かうと思いますので、どうか楽しみに待っていてくださいね。よい意味で愛林檎さんの予想を裏切りたいと思ってます。 ★夢みるハミガキコさん、このPN好きですよー。神の石について。少し納得いかないけどこれが池田ワールド! その通りです! それでもその言葉に甘えず、納得してもらえるように書いていきますね。宿題がんばってね。 ★クルルさん、ムスビ10巻を読んでくださってありがとう。巫女団を忘れないと言ってくださってありがとう! 2つのケースのうちのどちらか。自分で書いておいて忘れてますが、もう一度読み直してみますね。そして最終巻にはわかるように書いていきたいと思ってます。 ★リフィアさん、ルナもムスビも読んでくださってありがとう。これからも応援してね。 ★かなっちさん、ファンといってくださり、ありがとう。これからもかなっちさんにがっかりされないように頑張りますね。コメントヘタくそなんかじゃないですよ。ちゃんと愛が伝わってきました! ★イノウエさん、3年生からムスビを読んでくださり、ありがとう! これからもムスビをよろしくね。 ★あおりんごさん、あおりんごさんもナビルナを制覇してくださっているのね。ありがとう! これからもルナを応援してね。ムスビも迷い中ならぜひ読んでみてね。損はさせませんことよ。 ★猫好きさん、ムスビの10巻を買ってくださってありがとう。しかし8巻から読んでいないのですと?それはきっとわけわかめになっていると思いますので、どうかぼちぼちと読んでくださいね。 ★イマダさん、なんですってなんですって、一冊につき68回読み返しているですって~\(◎o◎)/! それはぜひ専属読者モデル(←?)になっていただきたいくらいです。ありがとう! ああ、ありがたいやら恐ろしいやら(粗が見えてしまいそうで)です。 ★ナツヤマさん、ムスビを読んでくださってありがとう。作家になりたいのですね。作家志望の読者さんが多いのはうれしいことです。たくさん本を読んで、短くてもよいからちゃんと書き終わる作品を書き続けてね。たくさん遊んで考えて、たまには勉強もして様々な体験を積んでください。 ★あっちゃんさん、新ナビルナを読んでくださってありがとう。図書室でいつも借りられているから図書館で借りようとしても32番目。これは作者としてはうれしいけれども読者さんは待ち遠しいですよね。なるべく早く読めますように。 ★タクモトさん、さっそくムスビ10を読んでくださってありがとう。いつみとムスビの応援もありがとう。みなさんに愛されてムスビも幸せものです。作者としても完結させたくもあり終わらせたくもない、なんとも複雑な気持ちなのです。 ★チワワンさん、チワワンさんもムスビ10を読んでくださってありがとう。莉々ね、すごいですよね。1巻目の莉々からは想像もできなかったと、作者自身もおどろいてます。 ★樹南さん、怒涛のテスト週間のなか、ムスビを読んでくださってありがとう。そうなのです。ルナもそろそろ終わります。置き場所に困らないメリット! は考えてませんでしたが、それは大事ですね。参考書や問題集が置けなくて「仕方ないからルナを捨てるか」と言われないためにもコンパクトにまとめたいところです。 ★レレさん、ムスビの10を読んでくださってありがとう。サイコーと言ってくださってありがとう。レレさん、サイコー! ★いずみさん、ナビルナを読むきっかけは担任の先生に薦められたのですか。まあ、なんて正しい先生なのでしょうか。先生、ありがとうございます。素直に読んでくださったいずみさんもありがとうございます。これからも応援してくださいね。 ★いちごあめさん、ルナを「最初どうかなーと思っていたけど」といういちごあめさんの言葉に正直な気持ちが表れています! だからこそ、そのあとの「完全にハマリました!」も真実の言葉として響いてくるものです。うれしいです。ありがとう! ★やまもとさん、ルナと私を応援してくださり、ありがとう。「いつでもわたしは池田先生を応援してますよ」にじーんときてしまいました。やまもとさん、ありがとう! 涙。 ★るっぴーさん、ルナとムスビを読んでくださってありがとう。ルナは結婚するかしら。うーん、どうかな、どうかな。ルナならよい奥さんになれそうですよね。結婚は無理でもね、素敵な恋愛をしてほしいのです。ルナ(/_;) ★nenelyさん、いつもありがとう。ヒュウ、イケメンでしたね! じつは戸部先生にヒュウのイメージを聞かれて、「阿部ちゃん(俳優の阿部寛さん)みたいな感じで!」とお願いしたのです。阿部ちゃんより渋いイケメンにしてくださいました。nenelyさんの誕生日に合わせて2月に新刊が出ますよ。よろしくね。 ★みんみんゼミさん、ルナを読んでくださってありがとう。みんみんゼミさんはルナに負けない食いしん坊なのですね。でもカレー3杯にアセロラゼリー3個ではまだまだですよ。と言いつつも、胃腸は大切にね。食いしん坊バンザイ! ★サニングボーさん、ムスビを読んでくださってありがとう。お友達にもよろしくね。アニメ化! 実現するとよいですなー。尾谷先生の絵はアニメにぴったりだと思いますし、ムスビが動くところを見たいものですね! ★マーブルパンダ(*^▽^)/★*☆♪さん、ムスビ10を読んでくださってありがとう。泣いてしまいましたか。えーん、すみませんすみません。私も書き終わってもしばらく放心状態でした。みんなに幸せになってほしいのに。どうしてどうして…。 ★みるくさん、みるくさんもムスビとルナを読んでくださってありがとう。番外編、やりますよ! 学園ものですか! 希望者多そうですね。うれしいです。ムスビとルナのキャラが入り乱れて、思いがけない相関図ができあがったりして……。 ★ひまわりさん、ムスビとルナを応援してくださってありがとう。そうなのです。ムスビは見た目によらず結構頼れるのです。それが私の男子の理想でもあります。こんなところに作者の好みが表れるのですよー。こわいですね。 ★オオシマさん、ムスビを読んでくださってありがとう。すべてのイラストをカラーで! これは私も強く強く希望してるのです。ツチノコとかいう名前の担当さんに再三「ルナとムスビのイラスト集だしてくれー」とお願いしているのですが、ツチノコさんは「うーん」と唸ってばかりで首を縦に振ってくれないのです。しくしく。 ★あっちゃんさん、こちらのあっちゃんさんは↑のあっちゃんさんとは違うあっちゃんさんですね。ルナを読んでくださってありがとう。妖界ナビゲーターの様子は旧ナビルナ(フォア文庫)でたびたび書いているのですよ。さて、あっちゃんさんの周りでルナが大人気と聞いてうれしいです。アニメ化ですね。アニメ化アニメ化と言い続けていればアニメ化するかもしれません。言霊の力はあなどれません!
★2月には新ナビ・ルナ8巻『宿命の七つ星』が出ますよ! お楽しみにね。
たくさんの投票ありがとうございました。
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1位はだれでしょう!?
イラストの戸部淑先生、尾谷おさむ先生からもメッセージが届いてるよ!!
こんにちは。桜が満開です。今日の午後は近くの公園にノートパソコンを持ち込んで、お花見をしながら原稿を書こうかしら。さて、みなさんは新しい学校、学年での生活が始まりましたね! 新しい友達はできましたか? 担任の先生はいかがでしたか? 個性的で楽しそうなクラスメートもいたことでしょう。自己紹介、委員、部活動を決めたりと、わくわくすることが盛りだくさんですね。
さて、今回は、メッセージでもいただくことが多い、ルナとムスビのコラボ! を少しだけ試みました。
もしも、ルナメンバーとムスビメンバーが同じクラスメートだったとしたら……。
うーむ、ちょっと想像しただけで担任の先生が大変だわと気の毒になりました。そこで、たいていのことでは動じないスネリを先生にしてみました。
設定の都合上、いつみの年齢にあわせ、無理やり、みんな小学5年生。5年2組の教室でということで、想像してみてください。そして容量の都合上、クラスメートは30人いますが、ルナ、ふうり、ソラウ、いつみ、莉々、玉ちゃん、ムスビ、スネリ先生のみの登場です。
いつみ「玉ちゃん、莉々、同じクラスでよかったね。しかし、さわがしいな、このクラス。」
莉々「うーん、変人率高いよね。ひとのこといえないけど。爆睡しているひともいるし。(もっけを見る)あ、でもあのこ、カッコイイかも(と、視線の先にはソラウ)。」
瑞穂「面白そうなひとが多くて楽しそうよね。」
ルナ「もっけ、もっけってば、いいかげん起きなさいよ。もうチャイムが鳴ったわよ。」
もっけ「むにゃむにゃ。」
ふうり「うわさによると、担任は鬼みたいに怖い先生らしいよ。」
もっけ「ふん、先生ごときにびびるもっけ様じゃねえよー。むにゃむにゃ。」
スネリ「はじめまして。みなさん、5年生への進級おめでとう。この5年2組を担当する……(つっぷして寝ているもっけに目をとめると、チョークを三本、高速で飛ばしてもっけの頭に命中させる)スネリです。よろしくね。」
もっけ「イテっ! イテっ! イテーぞ!」
莉々「むむっ、スネリ先生の運動神経、あなどれない。わたしといい勝負かも。」
スネリ「あなたは……もっけさんね。はい、立って。もっけさんから自己紹介どうぞ。」
もっけ「ええっ、おいらから? てか、べつにとくに自己紹介する必要もねえし。見ての通り、イケメンだし、天才だし、非の打ち所がないというのおいらのことだよ。」
いつみ「なにあのキャラ。究極のオレ様キャラ? もっとも苦手なタイプだわー。」
スネリ「(とりあえず、教室で寝なくなってから、寝言は言ってほしいものだわね)……ではあらためて、一番前の席のルナさんから自己紹介をどうぞ。」
ルナ「はい。竜堂ルナといいます。趣味は修行……じゃなくて、食べることです。食べ歩きの本などを読むのも好きです。好きなテレビ番組は「キューパー3秒クッキング」。好きな食べ物はヤキソバです。最近、パンにもはまってます。美味しいパン屋さん情報お待ちしてまーす。」
いつみ「うわー食べ物のことばっかり。ムスビと話が合うかも……。」
続けてソラウがマニアックな本の話をし、莉々はカンフーを披露し、玉ちゃんがぶなんに、いつみは平凡に自己紹介をし、ふうりがめんどくさそうに立ち上がり、「ふうりです。よろしく」とひとこと言ったとき、いきなり、教室の後のロッカーから飛び出してきたものがありました。いつみのリュックです。
「なにもの!」
スネリが猫パンチすると、その衝撃でリュックのチャックが開いて、丸いボールのようなものがスネリに向かって飛んできました。
「おなかすいたですよー。」
「ムスビ!」
ふたたびスネリ先生に猫パンチされてはなるものかと、いつみはすばやくムスビを受けとめました。
スネリ「いつみさん、学校にペットの豚を連れてきてはいけませんよ。あなたが受けとめてくれなかったら、大怪我をするところだったわ。」
大怪我をするところだったのは、スネリ先生ではなく、ムスビではなかっただろうか。そういつみは思いましたが、このスネリ先生を怒らせるのは得策ではないと考えて、「すみません」とあやまることにしました。しかし、ムスビのためにも訂正しなくてはなりません。
「先生、ムスビは豚じゃなくて猫です。」
しかし、いつみの言葉は「かわいいっ!」とさけぶふうりの声でかき消されてしまいました。
「ムスビっていうの? あなたの子豚ちゃん。丸くて太っていてふわふわしていてコロコロしていて、なんてかわいいの!」
ルナは、ムスビにほおずりをするふうりを見て、そういえばポッチもこの子豚ちゃんと同じような体型だったわ、と思い出していました。ふうりは丸くてかわいいものに目がないのでしょう。
スネリ「静かにしましょう。次にクラス委員の選出です。」
もっけ「おいらのほかにリーダーシップとれるヤツがいるのか?」
ふうり「逆に、もっけじゃないほかのひとなら、だれでもいいや。」
もっけ「おい、どういう意味だ。」
またゴタゴタとしそうだったので、スネリ先生は選挙で選出しましょうと提案しました。
そしてその結果、ソラウと瑞穂という絵に描いたような優等生カップルがクラス委員になりました。ちなみに、ルナは保健委員、ふうりは飼育委員、莉々は体育委員、もっけは放送委員、いつみは美化委員です。そして、なぜかムスビも福祉委員になりました。
今後のみんなの活躍は、もしご要望があれば書いてみたいと思います!
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