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 集団的自衛権をテーマにした集中審議が始まった14日、東京・永田町の国会前では反対する市民らが集まり、「(集団的自衛権の行使を容認した)閣議決定を撤回しろ」と抗議の声を上げた。作家の大江健三郎さんらが呼びかけた「戦争をさせない1000人委員会」などの主催。正午時点で約300人が集まった。

 審議開始の午前9時、参加者らは「戦争反対」などのプラカードを手に抗議を始めた。予算委員会のテレビ中継を携帯電話で確認していた自営業高橋聡さん(28)=東京都中央区=は野党に対し「安倍首相は自衛隊員の血が流れるリアルに正面から向き合っていない。しっかり問いただしてほしい」。陸上自衛隊に友人がいる。「災害支援がしたくて入隊したと言っていた。同世代が、殺し殺される役割を担うなんて耐えられない」と話した。

 斉藤健二さん(80)=同葛飾区=は「大事な問題なのに審議を2日間で済ますなんてひどい」。抗議活動をしても何も変わらぬ現実に限界を感じるが、来月遊びに来る小学生の孫2人に、多くの友が死んだ東京大空襲の経験を初めて語りたいと言う。「戦争に巻き込まれるかもしれない次の世代の世論こそ、戦争の歯止めにつながる。反戦への思いを強くしてほしい」(東郷隆)