米国サンフランシスコで、ゲイやバイセクシュアル、レズビアン文化を讃えるイベント「PRIDE（プライド）」が開催された。米国バーガーキングは、このイベント期間だけのスペシャルな限定メニュー「プラウドワッパー（ハンバーガー）」を発売したのだが、このプラウドワッパーが、世界で感動を呼び話題になったのでご紹介します。

このプラウドワッパー、メニューや看板からはどんなハンバーガーなのか、中にどんな具材が入っているか、何味なのか、それがまったくわからない状態で店頭販売が開始された。お客さんに分かるのはのはレインボーカラーの包装紙に包まれていることだけ。

当然お客さんからは「プラウドワッパーって何が入ってるの？」と、質問が飛んできますが…

店員は「中身に関してはわかりません」の一点張り。

派手な包み紙、イベント期間限定、ということもあって、お客さんは気に気になる様子…そしてお客さんがプラウドワッパーを買って食べてみると…!?

虹色のカラフルな包み紙にくるまれているが、実はこのプラウドワッパー、中身はふつうの「ワッパー」とまったく同じなのだ。食べたお客さん達は、「どこが違うんだ？」「いつものワッパーと同じだよね？」と、ざわめきます。

食べ終えお客さんたちが、虹色の包み紙の内側に何かが書かれていることに気付き始めました。そこには「We are all the same inside（私たちみんな中身は同じ）」とういうメッセージ書かれていたのです。！

そう見た目がどんなに奇抜でも、中身は同じ――このプラウドワッパーには、そんなメッセージが込められていたのだ。 このメッセージとその意味に気付いたお客さんたちは、みな感動を隠せない様子です。

このメッセージを気に入り、感動するお客さん。

「ハンバーガーに泣かされたと」と涙するお客さん。

動画の最後では、１人の少年が「We are all the same inside」の文字を読んで「ぼくたちみんな、同じ権利を持ってるってことだね」と話す。いつもと変わりない、ハンバーガーが世界中の多くの人たちの心を動かし、勇気と誇りと感動を与えた素敵なエピソードでした。

ちなみに、プラウドワッパーの売上金はバーガーキング基金を通じ、大学進学を希望する高校生のための奨学金に充てられるそうだ。