July 14, 2014
フロリダ州ジャクソンビル沖で好奇心旺盛なタコがカメラを分解し、文字どおり“注目をさらった”。
海洋保全活動を行う非営利組織TISIRI(Think It Sink It Reef It)の水中ビデオ撮影家ジョー・キステル(Joe Kistel)氏は7月6日、人工魚礁での撮影中に探究心の強いタコと遭遇。
撮影を続けているとタコはカメラに腕を伸ばし、気がつけばカメラを水から保護するハウジングのガスケット(液体漏れを防ぐゴム)が握られていたという。
「タコがカメラを分解し始めたときは本当に驚いたよ」とキステル氏は振り返る。同氏はタコとの駆け引きの末、高価な部品を取り戻した。「珍しいものがあったから手に取ってみようと思ったのだろう」・・・
海洋保全活動を行う非営利組織TISIRI(Think It Sink It Reef It)の水中ビデオ撮影家ジョー・キステル(Joe Kistel)氏は7月6日、人工魚礁での撮影中に探究心の強いタコと遭遇。
撮影を続けているとタコはカメラに腕を伸ばし、気がつけばカメラを水から保護するハウジングのガスケット(液体漏れを防ぐゴム)が握られていたという。
「タコがカメラを分解し始めたときは本当に驚いたよ」とキステル氏は振り返る。同氏はタコとの駆け引きの末、高価な部品を取り戻した。「珍しいものがあったから手に取ってみようと思ったのだろう」。
タコは無脊椎動物の中でも賢くいたずら好きなことで知られ、今回のような行動は決して珍しくない。
海洋生物学者ジェームズ・ウッド(James Wood)氏にタコについて話を聞いた。
◆今回のタコの行動から何がわかりますか?
私は科学者であり、このタコが何を考え、何をしようとしているのかは断言できません。タコの構造は私たちと大きく異なるため、彼らの意図を読み取る際には特に注意を払う必要があるのです。
とはいえ、彼らは好奇心が強い生き物ですから、今回のタコも好奇心があったのではないかと思います。目新しい物があれば、調べようとわざわざ巣穴から出てきますよ。
◆タコの脳の構造について教えてください。
無脊椎動物には珍しく、タコの脳は機能に応じて異なる脳葉に分かれています。また、魚や爬虫類といった一部の脊椎動物に比べて脳の重さと体重の比率が高いこともわかっています。
最大の特徴は、神経の3分の2が脳ではなく腕全体に分布している点です。ヒトに見られる集中型の神経系と、インターネットのような分散型のネットワークを併せ持っているわけですね。
カメラにしがみついていた腕にある何百という吸盤の一つ一つに“小型の脳”があるようなものですから、腕でたくさんの情報が処理されているはずです。
◆タコはどの程度賢いのでしょうか?
飼育下にあるタコは非常に速く学習することがわかっています。迷路試験などもラットやマウスと同じようにこなせますし、誰がいつエサをくれるのかもすぐに覚えてしまいます。私が以前研究していたタコは、エサをもらうのが少しでも遅くなると、人間の顔をめがけて水を吹きかけてきました。そのタコに一番にエサを与えないと必ず水を浴びることになるのです。
また、別の水族館で飼育されていたタコは、ある日ロブスターの水槽の中で見つかり、ロブスターの姿はなかったそうです。夜の間に自分の水槽を抜け出し、ロブスターを食べるために別の水槽に移動したのですね。
水族館のスタッフはタコを元の水槽に戻し、また逃げてしまわないように対策も講じました。
しかしその後、タコは水槽に海水をひくために設置された長さ15センチのプラスチック製の管を引き抜き、海へ戻っていきました。
Image captured from video courtesy Joe Kistel / TISIRI