選挙:滋賀県知事選 一夜明け 当選の三日月さん、「卒原発」継承を表明
毎日新聞 2014年07月14日 西部夕刊
13日の滋賀県知事選で、自民と公明が推薦する元経済産業省官僚らを破り、初当選を決めた前民主党衆院議員の三日月大造さん(43)が14日午前、嘉田由紀子知事(64)と並んで大津市内で記者会見した。三日月さんは「(隣接の)福井県に原発が立地していて不安を覚える人たちもいる。原子力規制委員会の動向を見極めながら県の意見を主張する」と述べ、嘉田知事が掲げた「卒原発」を継承する姿勢を明確にした。
三日月さんは、滋賀県を福井県で原発事故が起きた場合に被害を受ける「被害地元」と位置づけ「県民がエネルギー政策に意思表示した。3・11(福島第1原発事故)を教訓にした『卒原発』の取り組みをしっかり推進したい」と決意を表明。県が関西電力などと結んでいる原子力安全協定の見直しなどを進める考えを示した。
集団的自衛権行使容認にも触れ「(閣議決定があった)7月1日以降、日増しに不安の声が高まっていた。政権与党も謙虚にこの結果を受け止めると思う」とけん制した。【加藤明子】