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ベネッセ流出 元マック原田会長が直面する「巨額賠償訴訟」


 過去の個人情報流出のケースをみると、99年に京都府宇治市の住民基本台帳データ22万人分が流出した事件では、1人につき1万5000円が慰謝料として支払われている。04年のヤフーの顧客460万人分のデータ流出事件では、1人あたり500円の金券が配られた。高額のケースは、02年にエステの「TBC」の個人情報5万人分が流出した事件で、裁判で1人当たり3万5000円の賠償命令が出ている。

 今回のベネッセの場合はどうなるのか。個人情報の流出問題に詳しい紀藤正樹弁護士はこう言う。
「宇治市の住民基本台帳のデータ流出事件では、住所や氏名、性別、生年月日の個人情報4項目が流出しました。今回の件も同じ4項目と考えるなら、賠償額は1件5000~1万5000円が妥当でしょう」

 1人1万円の慰謝料を支払うとしても、2000万件なら2000億円が必要だ。この額はベネッセの14年3月期の連結キャッシュフロー(約940億円)の2倍に相当する。いくら「経営のプロ」でも持ちこたえるのはムリだろう。そのうえ、ベネッセにはまだ「重大疑惑」がありそうだ。

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