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 昨年夏、堺市で高校1年の男子生徒が暴行され死亡した。生徒が中学卒業時に「卒ラン」と呼ばれる派手な刺繡(ししゅう)の服を着たため、「ヤンキーグループ」に入ったとみなされたことが、「先輩」の理不尽な怒りにつながった。事件から1年。背景を追った。

 亡くなったのは、平山翔太さん(当時15)。主犯格の少年ら2人は、平山さんと同じ中学の出身で、1学年上の先輩だった。

 昨年7月3日深夜、自転車に乗った平山さんを見かけた主犯格の少年が声をかけたが気づかれず、無視されたと思ったという。犯行はその5日後だった。