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ベネッセ以上にジャストシステムが問題

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 芸術学部 芸術計画学科 哲学教授
純丘曜彰 教授博士/IT・Web
2.1
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2014年7月10日 08:22

/数日前からベネッセの大量情報流出が問題になっている。だが、顧客が怒っているのは、情報を盗まれた同じ被害者の側のベネッセより、盗んだ情報を使って広告を送りつけてきたジャストシステムだ。/

説明:この記事は、7月10日朝8時のものです。この時点では、前日のベネッセ情報漏洩だけが報道され、マスコミは、例年の一太郎キャンペーンの大スポンサーであるジャストシステムの名前を出そうとしませんでした。しかし、自分の個人情報を盗まれ、DMを送りつけられた本当の被害者である子供たちからすれば、もともと、誰がワルなのか、は、最初から、はっきりしており、だからこそ、事件が発覚したのです。そして、その状況は、いまも変わっていません。どういう入手経路であれ、ジャストシステムは、ストーカーのようにかってに子供たちの個人情報を調べ上げ、自分の商売に利用しようとしたのであり、それは邪悪な不正です。子供たちに謝るべきです。子供の情報を売買する、商売に利用するのは、人身売買と同じことです。子供たちを守る、という視点が、いまだにマスコミに欠落していることにも、大きな怒りを覚えます。続きはこちら!

http://www.insightnow.jp/article/8165

 ベネッセからの超弩級の大量顧客情報流失も、管理の甘さ、という意味で問題だが、どうみてもマトモではない量の名簿を購入し、それでヌケヌケと広告を送りつけてきて、いまだにほっかむりしている「スマイルゼミ」のジャストシステムって、いったいどういう会社なんだ? 顧客が怒っているのは、情報を盗まれた同じ「被害者」の側のベネッセ以上に、情報を盗んだ側のジャストシステムだ。

 いや、盗んだわけじゃない、カネを払って買った「善意(知らなかった)の第三者」なんだ、なんて、ネゴトワ・ネティエ。常識的に考えて、あの量の個人情報が、まともなものではないことくらい、それどころか、情報流出の出どころがまさにライヴァルのベネッセであることくらい、同じ業界にいればわからないはずはあるまい。たとえ法律が許しても、しまじろうとそのおともだちが許すものか。

 まして教育関連だ。同社の主力製品の「一太郎」は、縦書きやマス書きに強かったので、昔から小学校中学校に深く入り込んでいて、税金でも大量購入されている。その延長線上で始めたのが、今回、広告で送られてきた教育教材の話。だが、教育以前に社会常識的な倫理観が壊れていて、なにが教材開発か。

 また、同じ理由で、「一太郎」は、官公庁や官公庁と取引のある企業などにも大量に入っている。だが、ジャストシステムが盗んだ個人情報を買って平然としている企業ということになると、ジャストシステムが自分で集めて持っている個人情報についても、同じ程度の管理意識しか無い、ということになる。

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この記事へのコメント

2014年7月10日
普通の件数ではないよ。だから、ベネッセでは扱いきれず、例...

2014年7月10日
むしろ名簿業界だとこの件数保持している事が異常でないとい...

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