ベネッセ情報漏えい:システムエンジニアら任意で事情聴取

毎日新聞 2014年07月14日 12時22分(最終更新 07月14日 12時43分)

 通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい問題で、警視庁が、漏えいに関与したとみられるシステムエンジニア(SE)の男性や、ベネッセから顧客データベース(DB)の保守管理を委託されていたグループ企業「シンフォーム」(岡山市)に対し、任意の事情聴取を始めたことが捜査関係者への取材でわかった。男性は昨年末、業務を装い複数回にわたり、ベネッセ側から貸与されたパソコンに顧客情報をダウンロードして持ち出したとされ、警視庁は勤務状況などを詳しく調べている。

 関係者によると、男性はシンフォームからDBの保守管理を再委託された外部業者に派遣社員として勤務。DBに接続できる端末が置かれている東京都多摩市のシンフォーム東京支社に出入りしていた。DBへのアクセス権限があり、昨年末、男性のIDでログインした際に顧客情報がダウンロードされた履歴が残っていたという。

 大量の個人情報が登録されたDBは厳重に管理され、一部の関係者しか出入りできない部屋に置かれていたという。警視庁はログインの日時と男性の勤務記録を突き合わせるなどして持ち出した人物の特定を進める。【林奈緒美】

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