PHPフレームワークの中でも世に出てまだ間もないPhalconの理解を深めるための情報を集めました。
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Phalconフレームワークをいち早く業務に導入した、株式会社ソニックムーブの開発マネージャー、岩井裕士氏にお話を伺いました。
株式会社ソニックムーブ 新規事業推進部
システムグループマネージャー 岩井 裕士氏
PhalconはMVCの設計思想に基づくC言語で作られた、PHP5向けのエクステンションとして実装されたフルスタックフレームワークです。C言語で処理を行うため、他のPHPフレームワークに比べ処理速度が速く、軽量なため、同じ処理を少ないサーバ台数で行うことができます。
そのため、よりスモールスタートでのシステム開発が可能となり、スケールアウトした際にもより少ないインフラでサービスを提供することが可能です。その他、スケルトン作成やDIの仕組みも実装されています。
しかし現在安定版としてリリースされているv1.3.2ではフレームワークのソースコードがC言語で実装されているため、C言語によるデバッグ手法の理解が必要となります。また、フレームワーク内の機能の解説の日本語ドキュメントがまだ少ないので、学習コストは大きくなりがちです。新規で取り入れるなら、少人数のチームでの開発に向いているフレームワークと言えるでしょう。
なお、現在ベータ版として提供されているPhalconのv2.0.0では、より保守性を高めコードの品質を高めることを目的として開発されたドメイン特化言語(PHPのエクステンションを開発するための専用言語)「Zephir(ゼファー)」に実装が変更されています。処理の速さなどの利点はそのままに、PHPのエンジニアでも実装が読み解きやすくなっていくことから、今後、より活発な開発が進むことが期待されます。
現在、動画広告配信プラットフォームの開発や、クロスプラットフォームでのアプリ開発フレームワークなどでの採用実績がありますがサービス開発の上でこの技術を採用している企業は非常に少ない状況です。
しかし何よりPhalconの一番の魅力は、現在進行形で開発が進められており日本国内でも翻訳プロジェクトが進められている最中のフレームワークであること。 今この技術を取り入れることができれば、先行者として情報発信ができる。それ自体がロマンであると言える技術です。
Phalconを使う仕事の求人情報をあまり目にしない…と思っていませんか?実は、Webエンジニアの公開求人では開発環境をあえて詳細に書かないケースが多いのが実情です。求人企業は、幅広く多くのエンジニアに応募してほしいと考えています。Phalconの開発経験がなくても、スキルやキャリアに親和性があり、プロジェクトに貢献してくれそうであれば採用したいのです ですから、「Phalcon」と明記して出会いのチャンスを狭めないようにしています。
ただ、転職活動をする側にしてみれば開発環境を知ってから応募したいのは当然のこと。それには、DODAキャリアコンサルタントのサポートを受けるのがおすすめです。Phalconの使用状況はもちろん、過去の開発案件、既存社員の構成、入社後に任される予定のプロジェクトまで、詳細情報を聞いた上で複数の求人情報をじっくり検討できるからです。
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