サッカーW杯 ドイツが4回目の優勝7月14日 6時42分
サッカー、ワールドカップブラジル大会の決勝、ドイツ対アルゼンチンは、ドイツが延長の末、1対0で勝ち、6大会ぶり4回目の優勝を果たしました。
南米では5回目の開催となったワールドカップで南米勢以外が優勝するのは初めてです。
サッカー王国、ブラジルで1か月にわたったワールドカップの最後の試合は、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで行われました。
ドイツは準決勝で地元のブラジルに大勝し、6試合で17得点の攻撃陣に、安定した守りで3大会ぶりに決勝に進みました。
アルゼンチンは決勝トーナメントに入ってから無失点と堅い守りで6大会ぶりに決勝に勝ち上がってきました。
試合は、ドイツがボールを支配してクロース選手を中心とした連係でゴールを狙ったのに対し、アルゼンチンはエースのメッシ選手のドリブル突破などを起点に攻めましたが、ともに決め手を欠き、両チーム無得点のまま延長に入りました。
ワールドカップの決勝が延長に入ったのは3大会連続です。
そして、延長後半8分、ドイツが途中出場のゲッツェ選手のゴールで先制しました。
ドイツはこのあとのアルゼンチンの反撃を抑えて、1対0で逃げきり、1990年のイタリア大会以来、6大会ぶり4回目の優勝を果たしました。
ドイツは東西の統一後、初めての優勝となります。
また、南米では5回目の開催となったワールドカップで南米勢以外が優勝するのは初めてです。
ドイツの優勝回数はブラジルの5回に次ぎ、イタリアと並びました。
ゴール決めたゲッツェ「信じられない」
途中出場で延長後半に決勝点を挙げたドイツのゲッツェ選手は、試合後の記者会見で、「あのような時間帯にゴールを決められたのは、本当に信じられないし、ことばに言い表せないほどうれしい。優勝することができ、みんなで優勝を祝うという夢がかなった。とても誇りに思う」と話していました。
「チーム全員で結果出した」
ドイツのフォワード、ミュラー選手は、今大会7試合でチームトップの5得点を挙げてドイツの攻撃を引っ張りました。
ミュラー選手は「信じられないくらいうれしい。トレーニングキャンプのときからすばらしいチームだったし、みんなが理解し合っていた。チーム全員でこの結果を出した」と笑顔で話しました。
レーブ監督「長年の努力が実った結果」
ヨーロッパ勢では初めて南米で開催されたワールドカップで優勝したドイツ代表のレーブ監督は、試合後「すべてを勝利のためにささげてくれた選手たちを非常に誇りに思う。私の監督就任前から続けられてきたドイツの長年の努力が実った結果だ。優勝できたことをうれしく思う」と喜びを話しました。
途中出場で決勝ゴールを決めたゲッツェ選手については「いいプレーをしてくれるという予感があり、アルゼンチンのメッシ選手より優れていることを世界に示してこいと声をかけピッチに送り出した。ゴールを決めてくれて本当にミラクルボーイだ」と活躍をたたえました。
「胸張ってこの痛みに耐える」
優勝に届かなかったアルゼンチンのミッドフィールダーで、守備での貢献が目立ったマスケラーノ選手は「今の気持ちを説明するのは難しい。すばらしいチームの一員だったことは誇りだし、ワールドカップをアルゼンチンに持ち帰りたいとできるかぎりのことはやった。サッカーとはこういうものだ。とてもつらいが、胸を張ってこの痛みに耐えなければならない」と目を赤くしながら話していました。
サベーリャ監督「チャンスで少しミス出た」
敗れたアルゼンチン代表のサベーリャ監督は、試合後「互角の戦いだったと思うが、チャンスで少しミスが出てしまった。それでも選手たちがアルゼンチンとチームのために全力を尽くしてくれたことをうれしく思う。このチームを率いたことは私にとって大きな喜びだった」と話しました。
大会のMVP=最優秀選手に選ばれたメッシ選手について、「彼はこのチームの大黒柱とも言うべき存在だったし、今大会ではすばらしいプレーを見せてくれた。最優秀選手にふさわしい活躍だったと思う」と賛辞を送りました。
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