悩みは特にありません。

でも性格は暗いです。

わたしのかわいいひと。

私はツンデレということばをごく最近知ったんですけれども、知った際に最初に思ったことが「めんどくさそう」で、でも周囲にそんな奴いないからいいやと思っていたのに最近人から「旦那さんたらツンデレ野郎ですね」的なことを言われるので、そうなのーッ? て驚いておる次第でございます。なんですとーッてね。ななんなななんですとォーッてね。メガネをかけたり外したりしながら驚いてます。料理をしたあとのメガネがちょう汚いことにも驚いてます。たぶん小麦粉がついた手で触ったからです。拭けよ。

私は当初は一人称を「わたし」としていて、その後「私」に変えるという寺地のイメージチェンジ、通称寺チェンをしたのですが、今日のタイトルはなんとなく「わたし」のほうがいいような気がしたので、そうしました。ちなみに何で寺チェンしたのかというと一日何十回も「わたし」を目にしていると「わたし」が「たわし」に見えてきてほとほと嫌になったという、本当にただそれだけの話なんですが、まあ今はそんなことはどうでもいいのです。DoでもEのです。銅でも井伊のです。井伊は直弼のほうで頼む。

私の夫は釣りとバイクをこよなく愛する男で、私の趣味は読書と刺繍とボタンの収集で、ちっとも趣味が合いません。
はじめて会った頃は関西弁と九州弁で会話もままなりませんでしたし、うっかりマクドナルドのことをマックと呼んだだけで「マクドやーッ」てキレられて道頓堀川に投げ込まれそうになりましたし、とてもじゃないけどこんな人は愛せないと思っていたのに何を間違えたのか結婚までしてしまいました。
一体私は本当にどこで何を間違えたのだろうと、ちょいと昔のことを思い出してみようと、押し入れにしまっていた夫箱(夫との思い出の品をおさめた箱)を数年ぶりに引っ張り出してみたのですが、もらった品とか手紙はともかく「はじめてデートした時に夫からもらったガムの包み紙」まで大事に保存してあったので、私は心の底から自分のことを気持ち悪いと思いました。

そしてそれを夫に話したところ、夫はなぜか対抗心剥き出しで「はじめて会った時に私が紙ナプキンに描いた落書き(なんかしらんが「ウサギが脳」って書いてあった)」を見せてきたので、ああ私たちは趣味は合わなくても気持ちの悪さの度合いにおいてピッタリ合っておるのだ、だから結婚したのは間違っておらぬのだという結論に達したので、マー良かったよねッていうそういうお話でした。おわりです。