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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司
【第117回】 2014年7月14日
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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

プライド高すぎ?それとも単なるおバカ?
若手社員がいつまでも謙譲語を使えない本当の理由

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 最近の若手社員のなかには、自らへりくだるのが苦手な人が少なくありません。それはなぜか? プライドが邪魔をするからかもしれません。ただ、それ以前にそもそも相手を立てるために備えておくべき謙遜する姿勢、謙譲語を知らないという人も実は多いようです。

 ビジネスマナーの基本である敬語のなかでも謙譲語は、大の大人であっても使いこなすのが難しいもの。ですから、知らないだけ、使い方を間違えただけなのに「プライドが高い奴」と誤解を生んでいたら大損です。実際、あなたの職場にもそんな若手社員はいないでしょうか。では、なぜ彼らは謙譲語を身に付けようとしないのでしょうか。今回は、謙譲語をめぐって生まれた先輩社員と若手社員のギャップについて、一緒に考えていきましょう。

褒めれば自慢し始めちゃう!?
謙遜を知らない若手社員にイラつく上司

 「最近の若手社員は、謙遜することができないのかね」

 こうつぶやいたのは、自動車部品製造業で管理職をしているAさん(45歳)。そのつぶやきを近くで聞かされた人がいました。それはAさんの部下であるOさん(32歳)です。

 「本当に常識が無いのは困りものです。会社は、学校じゃないですから」

 とAさんのつぶやきに同調する言葉を返しました。どうやら、謙遜しない、謙譲語を使わないある若手社員に頭を痛める出来事があったようです。果たして、何が起きたのでしょうか?

 取材した他の職場でも、同様に謙遜しない若手社員に戸惑う声をいくつも耳にしました。広告代理店の中堅社員Gさん(38歳)はこう話してくれました。

 「『頑張ったじゃないか』と私が褒めたら、それに対して『成功のポイントはどこだった…』と自慢げに語られてしまった。『まだまだ、修行中です』と謙遜の言葉が返ってくると思ったので、びっくりでしたね」

 上司や先輩が後輩の仕事ぶりを称えた時に、

・力不足ですが周囲の方々に支えられて
・若輩者ですが、引き続きのご指導をお願いします

 など謙遜した言葉がお約束で返ってくると思っていると、ガクッとなってしまうことが増えてきているようです。ただ、この会社だけでなく、謙遜しない若手社員は当たり前になりつつあり、そのうち謙遜する態度の方が「変なこと」になっていくのかもしれません。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年東京生まれ。同志社大学文学部卒業後リクルート入社。営業現場では常にトップセールスマンに。96年独立・起業情報誌「アントレ」を創刊。事業部長・編集長を歴任。2004年に自ら独立をし、株式会社セレブレインを設立。経営・人事戦略コンサルティングを手がける。『営業マンは心理学者』(PHP研究所)など、著書多数。
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