以前 PowerPoint で集中線を描いてみたって報告だけしたんですが、これはその作り方。

Power Point を使って集中線を描いてみた

Power Point を使ってマンガでよく出てくる集中線を描いてみました。完成品がこれ。

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今回のやり方ですとどうしても中心は丸しか作れないのが悩ましいところですが線の配置で形状は変えられなくはないです。

どこからか集中線画像を探して持ってきた方が楽だと思いますが、どうやって描くかが重要ってことで、ね?

ポイント

Gペンによる線の太さの強弱を再現したかったので、ここは三角形のオブジェクトを使って作ります。線の太さにバラツキを持たせてみたのですが、最終的には全部同じ太さにしてしまったというミスw

 

基本パターンを作る

想定するコマに対して、短辺の半分くらいの参画を作ります。

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このまま縦で作ってもいいですが、Blogに画像を張り付けるのに縦では厳しいので横にします。

同じものを、コピー&ペーストして1つは右向き、1つは左向きにします。(Shift キーを押しながらきっちり90度回転)

 

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いったん2つをグループ化します。

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2つの三角を通るような直線を1本追加します。

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グループ化した三角と直線を選んでおいて、上下中央揃え、左右中央揃えで完全に対象と配置されるようにします。

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位置がそろったら、いったん三角をグループ解除します。

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そして、もう一度三角x2と線を選んでグループ化します。

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ここで高さを細くして、基本パターンとします。(最後に修正できるのでそれほど気にしなくていい)

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量産して並べる

ここからは量産過程です。

まず基本をコピーして、

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8-10個程貼り付けます。

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太さをばらけさせる場合はここで、1つずつ選んで太さを変更します。このときマウスのドラッグで操作するのではなく、書式メニューの高さで直接指定したほうがいいですね。大体0.3mm~1.2mmくらい。

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貼り付けたら全て選んで、左揃え、上揃えを順に指定して重ねます。

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1本ずつ選んで回転させます。ここもマウスドラッグではなく、図形の書式設定で直接角度を入れてしまいましょう。

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まず、最初の1本は +7°、そして次の1本を -7° で配置します。残りはその間で適当に角度をつけます。

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この1つで回転角15°分x2なので30°分の集中線のパーツになります。

この集中線は線の感覚でアナログ感がでるので、間隔が多少まばらなな方がリアリティが出ます。

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さて、全て選んでグループ化します。真ん中の1本しか選ばれていないようですがグループ化されています。

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これをコピーして11個貼り付けます。30°x計12個で360°カバーするわけです。

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さて、全て選んでもう一度、上下中央、左右中央揃えで重ねます。

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1つずつ選んで30°位回転させます。(これはわかり易いように元の線を薄くしています。)

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1つずつ選んで回転を繰り返します。

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Tips

回転する際、回転のマーカーをクリックしてその位置で回転させると微調整が難しいので、マーカーをクリックしていったんそのままドラッグして距離を取ってから回転調整をすると調整がしやすいです。これ大事!

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360° 配置ができました。

中心が円になっていませんね。最初の三角と線のパーツの配置をきちんと中央揃えしておかないとこうなります。(ちゃんとやっておけば中心も真円になります)

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補助用の線を削除する

さて、配置が終わったので、各基本パーツに入っている補助線(水色の線)を削除します。

いったんすべてを選択しグループ解除します。

 

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さらにもう一回グループ解除します。これで三角と線も分離されました。

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ここから集中です!ミスったら「もとに戻す」(Ctrl-Z)でグループ解除のところからやり直します。

まず、Shiftキーを押しながら、ぎりぎり右半分を選択しますが、このとき絶対に円の中心を通ってはいけません

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右半分の三角の選択が解除されました。

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続けて同じく、Shiftキーを押しながらぎりぎり左半分を選択しますが、やはり中心を超えてはいけません。

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ほぼすべての三角の選択が解除されました。あと数個残った三角はShiftを押しながら1つずつクリックして解除します。

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三角形の選択がすべて解除されました。今選択されているのは補助線のみです。

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Deleteキーを押して、補助線を削除します。

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集中線の濃さの調整

基本的な集中線ができました。あとは調整をしていきます。

 

残った三角を全て選択しましょう。

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三角形の境界線は無しにします。図形の枠線から「線なし」を選びます

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ここでは、すべての線を同じ太さで一括調整します。線の太さの調整は初めの三角と同じ図形の書式設定です。

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幅を調整して希望の濃さにします。

0.5mm

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1mm

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0.2mm

 

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ここまで来たらちゃんと保存しておきましょうね。

 

コマに合わせてカットする

最後に使うための方法です。

 

出来上がった集中線をコピーして、新しいページを作ったら「図形として貼り付け」ます。これで集中線は画像になりました。

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集中線を使う四角を重ねます。必ず「塗りつぶし無し」にしておきましょう。

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集中線と四角を選択したら、図形の結合から「重なり抽出」でカットします。

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ほら集中線っぽくなったでしょ?

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実際は、ターゲットになる絵に対して、カットする前の集中線(画像として貼り付けたもの)を重ねて、位置と大きさをちょうせいします。

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そして、子間に合わせて、四角を描いて

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集中線、四角の順で選んで(この順が大事)重なり抽出でカットします。

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完成!

疲れるけど1つ作ればあとは応用が利くから。