これからのコンテンツ制作に必要な「気の利いた誘導」とは?
ウェブだけでなく、コンテンツ制作全般のキモとなる考え方を図にすると、上図のようになります。しかし、これが、なかなか実行するのが難しい。常々そんなことを考えていたところ、先日「The Core Model」というすばらしいプレゼンに出会い、目からウロコだったので自分なりに解釈して整理してみました。
良いコンテンツには2つのニーズのマッチングが必要
そもそも、以下の2つニーズがマッチしていなければ「良いコンテンツ」は作れません。
- ターゲットとするユーザのニーズ
- サイトオーナーが求めるビジネスニーズ
でも…
わかっちゃいるけど、やめられない
しかし、それをわかっていながらも、どうしても「サイトオーナーが求めるビジネスニーズ」しか満たさない、一人よがりのコンテンツが多くなってしまう。結果、ユーザに振り向いてもらえずに結果が出せないまま行き詰まってしまいます。特に、潜在顧客へのアピールを考えはじめると大きな壁が立ちはだかります。
潜在顧客へのアピールには特に「理想的なコンテンツ」が必須
顕在顧客へのアピールだけでビジネスゴールが達成できるうちはまだ良いですが、潜在顧客を開拓しなくてはならない状況下では、以下のようなことを考える必要があります。
- 潜在顧客にもアピールできるコンテンツ制作のアプローチはどいうったのものなのか?
- ユーザに満足してもらい、さらにビジネスゴールを達成するにはどうすれば良いのか?
鍵は「気の利いた誘導」にあり
まずは、ユーザに振り向いてもらえるコンテンツを
情報が世に溢れる昨今、一人よがりで一方的なアピールをするだけのコンテンツではユーザは振り向いてくれません。ユーザのことを考え抜き、共感してもらえるコンテンツが提供できてこそ、ユーザに振り向いてもらえます。ユーザのためを真に考えることで、ビジネスゴール達成のためにも理想的なコンテンツが作れるのだと思います。
が、しかし…
ユーザに振り向いてもらえても、ビジネスゴールに到達しないコンテンツだったら?
しかし、ユーザのためだけを思って作ったコンテンツでビジネスゴールを達成できない場合はどうすれば良いのでしょうか?
そこで、鍵となるのが「気の利いた誘導」です。
気の利いた誘導とは?
まずはコンテンツに共感してもらい、ユーザの同意を得たうえでビジネスゴールを達成するセールス・コンテンツやプロモーション・コンテンツに誘導すること
それが、僕が考える「気の利いた誘導」の定義です。
まずは、最初の「② 理想的なコンテンツ」にユーザに共感してもらう。そこからビジネスゴールを満たすコンテンツにユーザの同意を得ながら誘導していく。
このコンテンツに共感してもらえるのであれば、きっとこちらもお役に立つはずです。いかがですか?
と、いったように、ユーザにストレスなく誘導できれば最適です。下図のような感じで。
そして、最終的には、ユーザにビジネスゴールを満たすアクションを取ってもらうことができれば、ユーザもサイト・オーナーもハッピーな状況を構築できます。
気の利いた誘導の2つのポイント
以下の2つがコンテンツ制作や導線設計を行う際に考えるべきポイントになりそうです。
- ビジネスとしてユーザに取ってもらいたい行動を、いかに理想的なコンテンツの延長線上に持ってこられるか
- コンテンツに共感してもらうことで、ユーザの心の壁をいかに下げることができるか
理想的なコンテンツ制作に必要なワークフロー
最後に、理想的なコンテンツを作り、そこからユーザをストレスなくビジネスニーズを満たすコンテンツに誘導するための制作ワークフローを考えてみました。これはあくまで仮説ですが、以下のようなステップが必要だと考えます。
- ユーザのニーズ分析(上図①の洗い出し)
- ビジネスとして提供したいコンテンツの洗い出し(上図③の洗い出し)
- ニーズがマッチするコンテンツとユーザに求めるアクションの洗い出し(上図②の洗い出し)
- マッチしたコンテンツからユーザに求めるアクションへの導線設計(②から③の導線を確立する)
今後、実践してみて検証していきたいと思います。時間はかかりそうですが、結果はできる範囲でこちらのブログでも紹介していきたいと思います。
それまでは、英語ですが、前述した「The Core Model」のプレゼン資料がとても参考になると思います。
2014/07/13 22:09 by ryo watanabe | @Rriver | RSS | Fb
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