イスラエル軍 ガザ北部住民に避難呼びかけ7月14日 4時54分
パレスチナ暫定自治区のガザ地区への空爆を続けるイスラエル軍は、イスラム原理主義組織のロケット弾攻撃の拠点があるとみられるガザ北部の住民に対し、繰り返し避難を呼びかけ、大規模な攻撃に乗り出す構えを見せており、緊張が高まっています。
イスラエル軍はガザ地区に対し、13日までの6日間でイスラム原理主義組織ハマスの拠点など1400か所余りを空爆し、これまでに多くの市民を含む160人が死亡し、1120人がけがをしています。
しかし、ハマスなどによるイスラエルへのロケット弾攻撃は収まる気配を見せず、イスラエル軍によりますと、13日も人口が密集するテルアビブなどに向け、80発以上のロケット弾が発射されたということです。
こうしたなか、イスラエル軍は13日、ロケット弾攻撃の拠点があるとみられるガザ地区北部の住民に対し、上空からビラを配るなどして繰り返し避難するよう呼びかけていて、近く大規模な攻撃に乗り出す構えを見せています。
ガザの中心部には北部から続々と住民が避難してきていて、国連によりますと、これまでにおよそ1万人が学校などの避難所に身を寄せているということです。
これに対して、ハマスは「イスラエル側の心理作戦だ」として、避難しないよう呼びかけており、今も多くの住民が北部にとどまっているとみられます。
大規模な攻撃が始まれば市民の犠牲がさらに増えることは確実で、現地では緊張が高まっています。
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