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 元日本代表のDF宮本恒靖氏(37)が、W杯を分析するテクニカル・スタディー・グループ(TSG)に日本人として初めて入った。国際サッカー連盟(FIFA)から選ばれた十数人のメンバーの1人として、選手時代に2回出場したW杯の舞台に戻った。主にフォルタレザとサルバドルの2会場を担当。裏方として見たW杯を聞いた。

 ――TSGの仕事とは。

 「2人一組で試合を見る。解説者と違い、片方のチームに注目して見るのは新鮮だった。攻撃面、守備面での特徴や、キープレーヤーは誰か、どういうふうにゴールが生まれたかなど試合の概要についてリポートをつくる」

 「FIFAには209カ国・地域の協会が加盟しているが、大会に出場できなかった協会にもリポートを届けるのが大きな目的。今大会の分析結果をもとに、次を目指してもらう」

 ――今大会の傾向は。

 「相手の特長を消しながらも勝つ、点を取るという意識を持ったチームが多かった。奪ったボールを速く縦に運ぶ意識が高かった。攻守の切り替えが今までになく速く、アジアはレベルに達していなかった。日本がコートジボワールとやったときも苦しんだ」

 「布陣は、バリエーションを持って使い分けるチームが増えている。オランダは5―2―3が基本だが、攻撃時は3―4―3や3―3―4。決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦で4―2―4の時もあった」