滋賀県知事選:小鑓さん「私の力不足」と頭下げる
毎日新聞 2014年07月13日 23時36分(最終更新 07月14日 00時39分)
◇陣営幹部「閣議決定の7月1日で潮目が変わった」
13日投開票された、任期満了に伴う滋賀県知事選。大津市の元経済産業省官僚の小鑓(こやり)隆史さん(47)=自民、公明推薦=の事務所は、落選が確実になると重苦しい雰囲気に包まれた。小鑓さんは、集まった支持者の前で「私の力不足。県民に訴えを届ける時間が足りなかった」と頭を下げた。
小鑓さんは「アベノミクス」の立案に関わった経験を生かし、県内の経済再生やインフラ整備の必要性を強調。自民党は、石破茂幹事長や菅義偉官房長官、小泉進次郎内閣府政務官ら「党の顔」を含め、100人以上の国会議員を滋賀入りさせ、組織固めを図った。
しかし、石原伸晃環境相の「金目」発言や東京都議会での女性蔑視のやじ問題に、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定が重なり、安倍内閣支持率が低下。三日月さんが政党色を薄める方針をとったこともあり、選挙戦では「自民対民主」の構図を描ききれなかった。
陣営幹部は「(閣議決定があった)7月1日で潮目が変わった。有権者の反応ががらっと変わった」と述べた。【石川勝義】