有効求人倍率:18カ月連続上昇 約22年ぶり高水準
毎日新聞 2014年06月27日 11時15分(最終更新 06月27日 12時33分)
◇完全失業率も16年5カ月ぶり低水準
厚生労働省が27日公表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント増の1.09倍で、18カ月連続で上昇した。有効求人倍率は仕事を探している人1人につき働き口がいくつあるかを示す数値。バブル崩壊直後にあたる1992年6月に1.10倍を記録して以降、21年11カ月ぶりの高水準となった。総務省が同日発表した完全失業率(季節調整値)も3.5%で前月比0.1ポイント低下し、97年12月以来16年5カ月ぶりの低水準を記録した。
景気が回復傾向にあることに加え、製造業など幅広い分野で非正規職員を中心に企業の採用意欲が高まり、人手不足となったことが背景にあるとみられる。厚労省は「消費税引き上げに伴う4〜5月の反動減はさほど表れていない。雇用の好調さが続いている」と分析している。
新規求人を産業別にみると、製造業が前年同月比12.2%増、教育・学習支援業が同11%増、サービス業が同8.4%増−−など。情報通信業は逆に同3.4%減となった。
有効求人倍率を都道府県別にみると、最高は愛知県の1.57倍で、次いで東京都(1.54倍)、福井県(1.51倍)などが高かった。最低は沖縄県の0.63倍だった。正社員の有効求人倍率は0.67倍で前月から0.02ポイント増えた。
男女別の失業率は男性が前月比0.1ポイント減の3.7%、女性は横ばいの3.4%だった。完全失業者数は242万人で前年同月から37万人減少した。減少は48カ月連続。雇用形態をみると、正社員は3324万人で前年同月比で横ばいだったが、非正規職員は1921万人で同1.6%増だった。【佐藤丈一】