2014.7.13 11:10

米軍用機情報を盗んだ疑い、中国人ハッカー訴追

 米司法当局は、米ボーイングなどの軍需関連企業にハッカー攻撃をかけ、軍用機に関する情報を盗んだとして、カナダ在住の中国人実業家スー・ビン容疑者を訴追した。AP通信が12日までに伝えた。

 容疑者は2009年から13年までの間、ほかの中国人ハッカー2人と共謀して米企業のコンピューターに侵入して軍事情報を盗み、中国の国有企業に売ろうとしていた疑い。

 ボーイングC17軍用輸送機のコンピュータープログラムのほか、米ロッキード・マーチン社が開発主体の最新鋭ステルス戦闘機F35や、米軍に実戦配備済みのステルス戦闘機F22の情報などを狙ったとみられる。

 米政府は、中国の関与が疑われるサイバー攻撃による産業スパイを問題視。北京で今月開催された閣僚級の「米中戦略・経済対話」でも事態打開に向けて協議したが、物別れに終わった。(共同)