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原発の新規制基準1年 審査終了なし
7月8日 18時20分

安全対策の審査が優先的に進められている鹿児島県にある川内原子力発電所について、原子力規制委員会は審査の結果を示した審査書案を来週以降の会合で取りまとめる見通しです。
原発の新しい規制基準は8日で施行から1年がたちますが、審査を終えた原発はなく、国内に運転中の原発がない状態で夏を越す公算が強まっています。

原子力規制委員会は、川内原発1号機と2号機の安全対策について、審査の結果を示した審査書の案を早ければ9日の会合で取りまとめる予定でしたが、九州電力が提出した書類が膨大な量に上り、内容の確認などに時間がかかっているとして、取りまとめは延期され、来週以降の会合で行われる見通しです。
原発事故の教訓を踏まえてつくられた新しい規制基準は、これまで電力会社の自主的な取り組みに任されてきた重大な事故への対策を初めて義務づけるほか、地震や津波の想定をより厳しく評価するよう求めていて、8日で施行から1年がたちました。
これまでに川内原発を含め全国9つの電力会社が申請した19基の原発が審査を受けていますが、審査を終えた原発はなく、国内に運転中の原発がない状態で夏を越す公算が強まっています。
これまでの審査について、規制委員会の田中俊一委員長は今月2日の会見で、地震や津波の想定をより厳しくすることを巡るやり取りが長引いたことを例に挙げ、「電力会社がきちっと対応してくれれば、もう少し早く進んだという思いがある。原発事故が起きた事実を厳しく受け止めるという姿勢に欠けているから、こういう事態になった」と指摘しています。

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