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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【ゴルフ】小木曽 日本人最年少V 17歳115日 中嶋常幸超えた2014年7月13日 紙面から
◇日本アマゴルフ第99回日本アマチュアゴルフ選手権最終日は12日、宮城県利府GC(7076ヤード、パー72)で36ホールのマッチプレーによる決勝があり、福井工大福井高3年の小木曽喬(富士C可児)が東北福祉大1年の比嘉一貴(パブリック協会)を1アップで下し初優勝した。17歳115日の小木曽は、2004年に17歳92日で勝った李東桓(韓国)に次ぐ若さでの優勝で日本選手に限れば1973年に18歳で制した中嶋常幸を抜く最年少。比嘉は一昨年に続き2度目の準優勝となった。 互いに死力を尽くした戦いは、最後の36ホール目で決した。返しのパーパットを決めた瞬間、小木曽の顔にさわやかな笑顔が浮かぶ。「優勝より最後はバーディーで決めたかったんです。でも、打ち過ぎちゃって1メートルもオーバーしちゃった」と頭をかくと、少し間を置いてボソッと言った。「正直いうと、戦っていてずっと楽しかった。だから、最後を決めたかったんです」 小顔の、まだ少年の面影を残しているこの17歳のどこに、こんなたくましい精神が宿っているのだろう。大学生の比嘉を相手にひるむことはなかった。それよりも、東北福祉大の地元での試合だから、回りは50人前後の比嘉応援団がとりまく完全アウェー状態。比嘉がバーディーを取ると大歓声が起きたが、小木曽が取ってもシーンとしたもの。だが、小木曽は「それが逆によかった。なんか面白くて」と楽しんでいたという。 最後の9ホール。最初の10番(28ホール目)で2ダウンしていた比嘉がスクエアに戻し、14番(32ホール目)のパー5で抜け出た。最大40ヤードの飛距離のアドバンテージを持つ比嘉のパワーを考えれば、最後の18番にパー5が待ち受けるこのコースは比嘉有利に思えた。 だが、女神は高校3年生にほほ笑んだ。33ホール目の15番パー3で比嘉が池に入れ、再度オールスクエアに戻った16番。比嘉が2打目を3メートルに付けたのに対し、グリーンを外した小木曽のアプローチは2・5メートル。このパーパットを小木曽が決めると、17番で比嘉がボギーを打った。18番で比嘉の第1打は2オン不可能なラフ。勝負は決まった。 17歳115日。あの中嶋常幸を抜く日本人最年少優勝を打ち立てた小木曽はキョトンとしていた。「だって、ベスト4までは耐えていたけど、そのあとは楽しんでいただけだから」。全国的に無名だった名古屋っ子はこの優勝で日本で52年ぶりに開催される世界アマチュア選手権(9月・軽井沢72)の有力候補に。「これからが大変ですけど、もっと上のステージでやれるんだからうれしいです」。ちょっと考えたあと、またケロリとした顔で言った。 PR情報
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