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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】黒田、7イニング2失点も勝敗つかず マーの「迷惑かけます」に奮起2014年7月13日 紙面から ◇オリオールズー3−2ヤンキース【ボルティモア穐村賢】気迫の力投は報われなかった。ヤンキースの黒田博樹投手(39)は11日(日本時間12日)、敵地でオリオールズ戦に先発。ア東地区首位のライバル相手に7イニングを3安打2失点と好投したが、打線の援護なく勝敗はつかなかった。右肘靱帯(じんたい)部分断裂で故障者リスト(DL)入りした田中将大投手(25)から「迷惑を掛けます」とメールを受け取り、後輩の分も力投したが、チームは延長10回にサヨナラ負け。勝率は5割に逆戻りし、オ軍とのゲーム差も5に広がった。 気迫は十分だった。前半戦最後のマウンド。同地区首位との直接対決。そして、何より長期離脱が避けられなくなった後輩右腕への思い…。「僕の中では大事な試合だと思っていました」。7イニングを2失点。役割は果たしたが、チームはサヨナラ負け。黒田は「勝たないといけない試合だった」とつぶやいた。 4回が落とし穴だった。先頭のピアースに死球を与えると、3番ジョーンズの二遊間への打球を遊撃手ジーターが捕球しきれない。無死一、三塁とピンチを迎えると、ここから暴投、暴投、犠飛で2失点。さらに後続にも死球を与え、この回だけで2死球&2暴投の内容に「もったいない取られ方」と首を横に振った。 負けられない試合だった。開幕からともにチームを支えてきた田中将を襲った悲劇。右肘故障が明らかになった後輩からはチームを離れた8日に「迷惑を掛けます」とメールが。「いろんなものを背負いながら投げていた。野球の神様が休ませていると思う」。フル回転だった14歳年下右腕。その穴を埋めるべくマウンドに上り、リーグ2位の113本塁打を誇る強力打線を4回以外は抑えたが、またも味方打線の援護に恵まれなかった。 サバシア、ノバ、ピネダと故障者が相次いだヤ軍先発陣。マーも離脱し、開幕時の先発ローテーションで残っているのは黒田だけとなってしまった。6勝6敗と勝率五割ながらも、前半19試合を投げ抜いた39歳は「もう少し勝てたんじゃないかという感じもあるが、ローテを崩さずここまでこられたのが一番評価できるところ」と自己採点。持ち前のタフさを発揮してきたが、チームの状況を考えれば満足はできない。 この日のサヨナラ負けで、勝率は5割に逆戻り。首位とのゲーム差も5に広がった。2年ぶりの地区Vへ厳しさが増す中、投手陣最年長の黒田にかかる期待は後半戦もより大きくなる。「僕自身はやることは一緒。マウンドに立った時にしっかりゲームをつくるしかない」。開幕から残る“最後の男”。名門を支えるベテランは、愚直に腕を振り続ける。 PR情報
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