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経済
【岡田敏一のエンタメよもやま話】止まらぬ「反アマゾン」「反グーグル」「反FB」…世界的ネット企業が欧米で袋叩きされる背景
さらに英では業界第3位の映画館チェーン「ヴュー」も、系列の映画館では、シアターに着席した観客に対し、照明が消える前にグーグルグラスを外すよう求める方針を明かしました。 米では昨年5月、開発者向けに先行発売した時点で、プライバシー保護などの観点から、飲食店やカジノなどでの着用禁止の動きが一気に広がりましたが、映画絡みでいえば、今年1月、オハイオ州コロンバスの米大手チェーンAMCの映画館で、グーグルグラスを着用したまま映画「エージェント:ライアン」を鑑賞していた男性が、録画していなかったにも関わらず、米連邦捜査局(FBI)の捜査官に尋問され、館外に連れ出される騒ぎが発生。以降、全米でも使用禁止にする映画館が増えています。
しかし英国でのほぼ全面禁止という措置を受け、米でも映画館での使用が全面禁止になる可能性が指摘されています。
グーグル側はCEAの勧告について「携帯電話などと同様、観客には上映前に電源を切るよう求めればよいだけだ」と反論し、「この製品は目の上に着用するうえ、作動すると必ず画面が点灯するため、盗撮用の機器としては非常にお粗末である」と説明しましたが、むなしい言い訳にしか聞こえませんね。
「グーグルグラス」に関しては、当初こそ騒がれていましたが、最近は“夢の機器”とはほど遠いネガティブな報道が目立ちます。そしてグーグルといえば、地元サンフランシスコでも社員の通勤用シャトルバスに関し、地元住民と激しく対立していましたね。
“人体実験”したFB「感情は他人から伝染する」
そして極めつけがフェイスブック(FB)です。全世界の利用者10億人の0・04%(2500人に1人の割合)にあたる68万9000人を対象に、2012年1月、投稿内容によって利用者の感情がどのように変化するかを調べる秘密実験を行っていたことが6月29日、明らかになったのです。
英BBC放送など欧米主要メディアが怒りを込めて一斉に報じましたが、実験はFBの研究者アダム・クレイマー氏をはじめ、米コーネル大学と米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者が実施しました。
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