私は、あの日 ホテルリマー二の一室に居ました。ここ牛窓の地は以前は漁師さん達の盛んな猟師町
でしたが今は牛窓の海が とても綺麗な海なので日本のエーゲ海と呼ばれています。
オリーブ園から牛窓の海の近くに、そこ、ホテルリマー二があります。ここは観光ホテルです。岡山市内
の一番栄えている某百貨店の持ち物とお聞きしています。外観は白くて、とても青い海とマッチしています。 なかには美味しいランチとかホテル内でも プールがあり とても素敵なホテルです。
また観光に来られたら 是非遊びにこられたら楽しめます。家族連れには良い場所です。近くには
有名な備前焼きの備前市もあります。
私はホテルの部屋を出てスーロプがある階段から健二さんを見つめていました。健二さんと、ここホテル
リマー二に二人で入りましたが私は、エホバの証人でありまた、お母さんの事柄が どうしても浮んできて
健二さんとは一線はこえませんでした。
健二さんは冷たい目で 私に「ひとみは僕を愛してないんだね やはり君はクリスチャンなのか」と
言いながら階段を下りて 車に向かいました。 私はホテルのベランダから健二さんの背を見つめながら
これで終わったんだ・・本当にこれで良かったのだろうかと健二さんを見送りました。
健二さんは愛車のホンダの車に乗り込み 一人闇の中に消えてゆきました。 私はただ呆然といつまでも
立ちすくんでいました。
良かった。私はエホバに対して申し開きをしないで、また多くの人達を泣かさなくてと思いました。
私は翌日 ブルーのバスに乗り 岡山に向かい そこから快速電車に乗り帰りの帰途につくことになりました。
窓から見える街なみがぼんやりと浮びあがりました。私は本当に、これでよかったんだ。と思いながらも私は、涙が後から後から出てき胸が張り裂けそうでした。本当に私の人生の中で はたったひとつの愛かもしれません。 ひとみは、これから人を愛する事も愛されることもできなくなりました。