先日、カフェの立地についての考察を書いたところ、うちと同じような辺鄙な立地(失礼^^;)にお店を構える方から、共感のご意見をいただきました。
さらに、これからお店をされる方から「励まされた」というメッセージまでいただきました。
みなさん悩まれるところのようです。
オープンから4か月が経ちましたので、今までに分かったことをお知らせします。
私は、東京の一等地でなく、埼玉の田舎にある自宅の1階でカフェを始めました。
前にもお話ししましたが、うちのカフェには最寄駅がありません。
周囲10㎞に、5つほど駅があるのですが、そのどこからも歩ける距離ではありません。
電車で来られる方には、JR武蔵野線の越谷レイクタウン駅をご案内しますが、駅からバスに乗っていただいて約20分。駅前のレイクタウンを通り過ぎ、果てしない田んぼと畑を抜け、不安になるギリギリのところでバスを降りて、そこからさらに5分ほど歩いていただきます。
こんなところに果たして誰かお客さんが来てくれるのか?
ハラハラドキドキの毎日です。
結果・・・
お客様は来てくれます!!
しかも、ありがたいことに、みなさんとても満足してくださるのです。
当然、来ていただいた方には100%満足して帰っていただけるよう、最大の努力はしています。
最高のおもてなしをします。
いい食材を使って、心からおいしいと思っていただけるものをお出しします。
ゆったりくつろいでいただくために、内装や家具にもこだわっています。
それには絶対の自信があります!!
ですが、きっとそれ以上に、きっと○○○○もおまけしてくれています。
ここからは私の持論です。まだ憶測なので、小さい字で書きます。
ここだけの話、田舎効果みたいなものがあるような気がするのです。
「わざわざここまで来たのだから、これもこれも食べたい!」
「わざわざここまで来たのだから、お土産を買って帰ろう!」
こんな遠くまで来てくださるお客様は、来られる前から目的を持っているということです。
ということは、当然、通りすがりのファミレスやファストフードには目もくれません。
つまり、大手と競争しなくて済むというわけです。
これが都内の一等地だったらどうでしょうか?
名の知れた大手のコーヒーショップと、小さいカフェ。
通りすがりにどちらに入るでしょうか?
このカフェを初めから知っている方なら、カフェに入るかもしれません。
でも、たいていの人は、得体のしれない店より、安心を求めて大手コーヒーショップに入るのではないでしょうか。
ということは、ですよ。
お店の前に人通りがあるからといって、その人たちがお店に入ってくれるとは限らない。つまり、人通りは関係ないということです。
うちの前に、ズバリ人通りはありません。
今まで、通りすがりのお客様はおひとりもいらっしゃったことがありません。(笑)
次に、話題性。
最近、テレビや雑誌で、こんな特集が多いのにお気づきでしょうか。
「秘境グルメ」
「こんなところにレストラン」
都会にあれば珍しくもなんともない店がこんなところにあったとしたら・・・
こんなところにお店があることをみんなに教えたくなる。
お友達に教えてあげよう!
フェイスブックでチェックインしよう!
ブログにアップしよう!
とご紹介いただく確率が格段に上がります。
これも、こんな辺鄙な場所でお店をしている恩恵だと思います。
おまけ。
人は苦労をすると、当然良い結果を求めます。
「せっかくここまで来たのに損をしたくない。」
という気持ちになり、お客様自身でも、良い経験にしようとしてくれます。
ということは、いいお客様しか来ないのです。
先程、お店のサービスや味、雰囲気には自信があります!!と言い切りましたが、このような理由から、お客様のうちの評価は2割増しくらいになっていることは否定できません。^^
不利な立地だからこその逆転の発想でした。