木曜深夜は数が多いので極力減らそうと思って当初はこの残響のテロルは最初から外す候補だったのだが、でもまあ取り敢えず第1話は見ておこうと直前に思い直して録画予約に入れておいた。結論としてはなかなか面白かったので最低限第3話までは見ようと思う。何よりノイタミナ枠は力の入った画面の時と全く力の抜けた画面の時があり、力の入っている時はそんなには期待を外さないと言う傾向がある。
青森の核処理施設から使用済み核燃料(?)を強奪する事件。が、これはとりあえずそれだけ。
半年後の東京と言う次の場面で「なるべく普通の高校生らしくしろよ」なんてのが登場すると、嫌でもその関係を推測してしまう。しかしそんな事を言った矢先、目的の高校のプールに塩素の臭いをたよりに覗き込んだ久見冬二はいじめが行われている現場に自分から文字通り飛び込んで行った。いきなり目立ちすぎだろ。おかげで転校生紹介もびしょびしょの状態で。
プールでいじめに遭っていた子は三島リサ。絵に描いた様な便所飯を実践していたが、そこに着信した母親からのメッセージにも嫌悪する。どこにも居場所が無いって感じに追い詰められている。
久見に目立つ事はするなと言った完璧人間ぽい九重新だったが、その外見から女子に群がられてメアド交換を求められたものの、携帯とか持っていないからと言った矢先にメッセージの着信音。音は消しておけよw
この二人だろうと推測できる仮面の二人の動画がYouTubeにうpされ、そこで不吉な犯行予告ぽいものが宣言されていた。ちょうどそれを警視庁の二人が見ている。それに文句を言って来た男の言葉から推定すると、嘗ては捜査一課だったのが今はここにいると言う境遇らしい。でもあんな状況をチラ見しただけで仕事中に遊ぶなとか判断出来るのか。書類のかげになって将棋盤見えなかったろうに。
その動画で予告されていた事を九重と久見がしかける。ちょうどあの高校の社会科見学の様なタイミングで、みんくるくるりんのぬいぐるみをしかける二人。しかし久見がしかける現場をあの三島に目撃されてしまった。でも三島は何をやっているのかは分からなかったろう、この時点では。ただし久見は流石にテロリスト。三島にやさしそうに問題のくるりんぬいぐるみを渡して何があっても大事にかかえておけと。
ひととおり仕掛け終わって、予定の時刻に九重が爆破を開始する。合流した久見がひとつだけ問題があって、三島に見られた、でもぬいぐるみを渡してそこに置いて来たと。つまるところ、見られた三島は始末される事になる。でも久見が考えていたのはそれだけではない。施設を逃げる時の記憶が未だ残っていた九重に、久見を始末するのか、助けるのか、そう言う選択肢を残していた。助けられなかったあの時を取り戻す機会を。
誘爆が続く都庁に居る三島に久見が電話して、九重が迫った。そこでそのまま死ぬか、俺たちの共犯者になるか選べ。
いじめぬかれ、家庭でも苦しい思いをしていた三島はそこでそのまま死ぬ選択肢もあったろうが、共犯者の方を選んだ。すぐさま久見がバイクで助けに向かって三島は今迄の境遇から共犯者の境遇へ。
ひょっとしてあの議会凍への渡り廊下にそのままいて飛び降りなくても助かったんじゃ?とも思ったがその後の惨劇を見たら留まったんじゃダメだったね。
まるで9.11のWTCを見るがごとく崩れ落ちる都庁。あーあ、貴重な丹下の建築が。
ただ、どうかなあ。丹下の都庁がミノル・ヤマサキのWTCと同じ崩壊をするだろうか。まず建てた場所が違う。マンハッタン島と東京では立てるビルの耐震構造が違う。加えて建設した時期が違う。もうこの辺は構造家の意見を貰うしかないが、少なくとも9.11のWTCと同じ崩壊は、しかも短時間では起きないと思う。因みにWTCは9.11の前にもテロに遭っていて、1993年に地下駐車場に駐められたバンが爆破物を満載して爆発しているものの、WTCは全くの無傷だった。
だから予想では崩壊どころか座屈もしないんじゃないかと。
それはさておき、この先どうなるんだろうと言う第1話ではあった。