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ゴジラのほか、モスラやキングギドラなど約200点のフィギュアなどが並ぶ「マイシャガール美術館」=芦屋市南宮町(撮影・笠原次郎)
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ゴジラのほか、モスラやキングギドラなど約200点のフィギュアなどが並ぶ「マイシャガール美術館」=芦屋市南宮町(撮影・笠原次郎)
ずらりと並んだ歴代ゴジラ。作品ごとに表情も異なる=芦屋市南宮町(撮影・笠原次郎)
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ずらりと並んだ歴代ゴジラ。作品ごとに表情も異なる=芦屋市南宮町(撮影・笠原次郎)
4作品のゴジラ映画に携わった映画監督の大森一樹さん=芦屋市内の自宅(撮影・笠原次郎)
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4作品のゴジラ映画に携わった映画監督の大森一樹さん=芦屋市内の自宅(撮影・笠原次郎)

 地球最大の破壊者にして守護神。水爆実験によって誕生したゴジラは今年、生誕60年を迎える。25日からは米国・ハリウッド版の映画が封切られるほか、芦屋市をはじめ東京、大阪で企画展が開催される。「還暦」を迎えた大怪獣に再び脚光が当たっている。(前川茂之)

 東宝製作のゴジラ映画は、これまで計28作品。1998年のハリウッド版と今回の新作を合わせると計30作品となり、ゴジラ人気は世界中に広がる。

 芦屋市在住の映画監督・大森一樹さん(62)は「ゴジラVSビオランテ」「ゴジラVSキングギドラ」の2作品で監督を、別の2作品で脚本を手掛けた。人気の理由を「人々の心の中には、今の繁栄や豊かさに対する疑問や不安がある。ゴジラがその全てを壊すことで、観客の心をすっきりとさせてくれるのでは」と分析する。

 時代とともに、ゴジラの描かれ方もさまざま。初期の「キングギドラ」や「ヘドラ」など天敵との対決シリーズでは地球を守るヒーローとして描かれ、一時期は怪獣語を話したり、飛んだりすることも。環境汚染や原発問題など時代背景に応じた社会問題を取り入れた作品も多くあった。84年に9年ぶりに復活して以降は、再び人類の敵として破壊の限りを尽くす作品が続く。

 大森さんは「究極の『想定外』と遭遇した時、人類はどう対峙(たいじ)するのか。ゴジラ作品には映画人の知恵と想像力が詰まっている」と話し、「ゴジラが生まれたことで映画の可能性は広がった。これからも語り継がれる作品だ」と力を込める。

 一方、生誕60年を記念したイベントも各地で開催。芦屋市南宮町の「マイシャガール美術館」では、ゴジラのフィギュアなど約200点を展示する。

 館長の岡本亘由(のぶゆき)さん(67)が15年間にわたり集めたコレクションで、息子ミニラやモスラなどおなじみの怪獣が一堂にそろう。若い女性や平成版ゴジラしか知らない20~30代が訪れることも少なくないという。

 8月からは東京・池袋(2~17日)と大阪・あべのハルカス(29日~9月15日)で「大ゴジラ特撮展」が開かれる。

 世代や性別、国を超え受け継がれるゴジラ人気。怪獣王の進撃は止まりそうにない。

  

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