楽天戦に先発した藤岡をねぎらう伊東監督(右)。混迷を極めたパ監督問題も同監督の就任で決着しそうだ (撮影・土谷創造)【拡大】
代理監督については、当初から難色を示していた伊東監督。また、これまで運営サイドから「そのとき(星野監督が辞退の場合)はよろしく」という話が漏れ伝わった際には、「そんな簡単なことじゃない」と態度を硬化させていた。
ただ、リーグの『危機』は十分に理解している。試合後、球場では「まだその話は聞いていません」とコメントしたが、その後、仙台市内の宿舎でロッテの球団幹部と今後について協議したもよう。これ以上の混乱は伊東監督も望んでおらず、最終的にはパ監督を「受諾」する公算が大きい。
星野監督・球宴辞退までの経緯
★5月26日 慢性的に抱えていた腰痛が悪化したため、星野監督が休養すると楽天が発表。佐藤投手コーチが監督代行に就任 ★同27日 星野監督が「腰椎椎間板ヘルニア」「胸椎黄色靱帯骨化症」と診断されたと球団が発表。「俺は絶対に復帰してやる!! 見とけ!!」と復帰に強い意欲 ★6月17日 星野監督が手術を無事に終え、リハビリを開始したと球団が発表 ★同30日 球宴で星野監督が全パ総監督、佐藤監督代行が同監督を務めることがパ理事会で決定 ★7月2日 楽天が、佐藤投手コーチが務めていた監督代行を大久保2軍監督が引き継ぐと発表。球宴の監督が白紙に ★同3日 星野監督が球宴で全パの監督を務めることが決定 ★同7日 オーナー会議で楽天・井上オーナー代行が星野監督の現状について説明し、体調次第では辞退の可能性を示唆。パ・リーグの村山理事長(オリックス)は「辞退は想定していない」と話した
(紙面から)