最高のアプリを作るには実際にプロダクトを触ったユーザからのフィードバックが不可欠です. しかしながら,ユーザからのフィードバックはプロダクトが完成してからしか得ることはできません. モバイルアプリの競争が激しくなった昨今,プロダクトの完成を待っていてはライバルに出し抜かれてしまいます. ユーザからのフィードバックを少しでも早く得る方法は無いのでしょうか? "プロトタイピング"という魔法を使えばそんな夢が実現します.
プロトタイピングは高いエンジニアリングやデザインスキルが無くても実践することができます. 「興味はあるけど,なにやったらよくわからんし…」という方に特にオススメの一冊がこちらです.
プロトタイピング実践ガイド スマホアプリの効率的なデザイン手法
- 作者: 深津貴之,荻野博章,丸山弘詩
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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旧同僚の荻野(@hiro_chin)が@fladdictこと深津さんと共に書いたこの本はプロトタイピングのいろはについて細かく解説されています. 本の詳細はここにまとまってるので詳しく知りたい方はそちらをご覧ください. このエントリでは個人的なオススメポイントを紹介します.
読むだけでプロトタイピングを実践できるようになる
「プロトタイピングはなんぞや」ということから,実際のフロー(調査からレビューまで)のやり方や気をつけるべきポイントまでが細かに説明されています. また,ペーパープロトタイピングの技法やプロトタイピングツールについても解説されており,読むだけですぐにプロトタイピングを実践できるようになっています.
特にChapter 5では,具体的なプロトタイピングの例がいくつか紹介されており,プロトタイピングを疑似体験することができ,非常にためになります.
プロトタイピングよさそうだし実践してみたいけど,具体的にイメージしづらくて二の足を踏んでいる,という方は多いのではないでしょうか? 前半で知識を後半には実践的な内容となっているため,そのような悩みを抱えているあなたにピッタリです.
システマチックなデザイン手法を学べる
本書にはおまけとして"fladdict式メソッド"などのシステマチックにデザインをする手法が紹介されています. @fladdictさんは,以前より"デザインはシステマチックに"ということを提言されています. 彼の経験より編み出された,システマチックにデザインをするためのメソッドが紹介されており,おまけにしてはちょっと豪華すぎるくらいです.
プロトタイピングと直接関係の無い項目ですが,要件定義段階などプロジェクトの初期段階でプロダクトの根幹をデザインするのにすごく役立つこと間違いなしです.
プロトタイピングだけでなく,デザイン手法まで学べる本書は,モバイルアプリ開発に関係する人ならば,給料を使って絶対買いたい一冊といえます. オススメです!
プロトタイピング実践ガイド スマホアプリの効率的なデザイン手法
- 作者: 深津貴之,荻野博章,丸山弘詩
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2014/07/11
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