【ニューヨーク=共同】米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムが、配送に使う小型無人機の屋外試験飛行を米連邦航空局(FAA)に申請したことが11日、明らかになった。これまで屋内施設や米国外での試験にとどまっており、実用化に向けて一歩を踏み出した。
アマゾンは顧客の注文を受けてから30分以内に無人機が商品を届ける新サービスを2015年にも展開することを目指している。申請書類によると、認可が得られれば米国以外の各国でも導入したい考えだ。
開発中の無人機はヘリコプターのような羽根が付いており、時速50マイル(約80キロ)以上で飛行が可能。アマゾンの提供商品の86%をカバーする5ポンド(約2.3キロ)までの積み荷を運べる。
航空輸送事業を監督するFAAは安全を確保するため、これまで無人機の利用を警察などに限っていた。しかし6月に石油大手BPに対し、アラスカ州の施設管理に無人機使用を認め、商業利用を解禁。アマゾンは今回、空港や住宅地から離れた私有地で飛行させることを条件に認可を求めた。
アマゾン・ドット・コム、配送無人機、インターネット通販、FAA、アマゾン、BP