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 通信教育大手のベネッセホールディングス(HD)から顧客情報約760万件が流出した問題で、顧客データベース(DB)の管理を委託されていたグループ外の保守管理業者の従業員が、顧客情報を売却目的で不正に持ち出していた疑いが強いことが、ベネッセ関係者への取材でわかった。

 ベネッセHDから被害相談を受けた警視庁は、不正競争防止法違反(営業秘密の複製・開示)容疑で本格捜査を開始。DBのアクセス履歴などを調べ、人物の特定を進める。

 ベネッセHDによると、このDBには、通信講座「進研ゼミ」など26サービスの顧客情報2070万件を保管している。うち760万件の流出を確認したが、被害はさらに増える可能性がある。現在は稼働を停止しているという。