「データ削除はやめて」ベネッセが書面7月12日 17時43分
「ベネッセコーポレーション」から流出したとみられる顧客の個人情報を利用したIT会社、「ジャストシステム」が11日、このデータの削除を決めたことに対し、ベネッセ側は12日、「警察による原因の究明を難しくする」などとしてデータの削除をやめるよう求める書面を送りました。
ジャストシステムは、東京の名簿業者から購入した、ベネッセから流出したとみられる個人情報を基にダイレクトメールを送っていましたが、情報の出所が明らかになっていなかったなどとして11日、257万件余りのデータすべてを削除することを決めました。
これに対してベネッセ側は12日、「一方的な情報の削除は警察や経済産業省による原因の究明を難しくする」として、ジャストシステムの対応に懸念を示すコメントを発表しました。
そのうえでベネッセは、「積極的に情報を開示し、自主的に警察の捜査へ協力することを強く要請する」として、ジャストシステムに対してデータの削除をやめるよう求める書面を送りました。
ベネッセは、「みずからの責任を他社に転嫁するわけではないが、顧客の不安を取り除くためにはデータの削除ではなく全容の解明と拡散の防止が必要だ」と話しています。
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