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 国連安全保障理事会は12日、イスラエル軍による大規模空爆が続くパレスチナ自治区ガザの状況に「重大な懸念」を示し、イスラエルとパレスチナの双方に2012年11月の停戦合意に戻るよう要求する報道機関向けの声明を発表した。だが声明に拘束力はなく、安保理の対応としては最も弱いものになった。

 声明では、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘で多数の市民の死傷者が出ていることを踏まえ、「市民の保護を含む国際人道法の順守を要求する」と明記。そのうえで、イスラエルとパレスチナの2国家共存に向けて「安保理理事国は直接交渉の再開を支援する」と表明した。