- [PR]
国際
ガザの死傷者1000人超 ハマスがモスク空爆に反発、報復攻撃を強化
2014.7.12 23:40
[中東・アフリカ]
【カイロ=大内清】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆は5日目の12日も続いた。現地からの報道によると、同軍がガザ内のモスク(イスラム教礼拝所)2カ所を爆撃、ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスはこれに強く反発し、報復攻撃を強化する考えを示した。ガザの死者は125人、負傷者は920人を超えた。
イスラエル軍は、モスク爆撃はハマスなどの武装勢力が建物に武器を隠していたためだと説明している。
これに対しハマスは「イスラエルがイスラムに敵対的なことを示す行為だ」と非難した。戦力が圧倒的に劣勢な中、イスラム諸国の宗教感情をあおりイスラエルを牽制(けんせい)する狙いがある。
一方、同国のネタニヤフ首相は11日の声明で、「平穏さが戻ったと国民が確信できるまで軍事作戦を継続する」と表明。対パレスチナ強硬派のリーベルマン外相は同日、近く地上侵攻に関する決定が下されるとの見通しを示した。ガザ周辺には同軍部隊数千人が展開し、地上戦に向けた態勢を整えている。
イスラエルはこれまでに1100カ所以上を空爆、ガザからは700発以上のロケット弾が発射された。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]